怖い話まとめ【洒落怖・ほん怖・実話・ヒトコワ】洒落にならない(人間・心霊・芸能人・短い)。

怖い話




怖い話まとめ

本当にあった実話

  • 心霊・幽霊
  • 洒落怖(洒落にならない怖い話)
  • ほん怖(本当にあった怖い話)
  • 人間の怖い話(ヒトコワ)
  • 短い話(恐怖)
  • 芸能人の怖い話
  • 子供向けの怖い話
  • その他、怨念など…

 

※このサイトの「怖い話」を呼んで

身の回りに起こった

心霊現象やトラブルに関しては

責任を取りかねますので

ご了承ください。

 

まとめ・解説付きの

話もございます。

 

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目次

怖い話【洒落怖】怖い話サイト|洒落怖Lv4

怖い話・実話『怖い話サイト
洒落怖…怖怖怖怖

 

友人から聞いた話です。

怖い話や怖い映画なんかが
好きな友人は、
良くインターネットで
怖い話のサイトや、心霊写真、
心霊動画をみて夜を過ごしていました。

 

まったく霊感が無いので何も起こらず
怖い思いをした事が無いため、
大体が全部嘘なのだ
と思いながら見ていたそうです。

 

ある時から独身だった友人は
体調を崩してしまった母親を引き取り
しばらく一緒に暮らす事が
決まりました。

もともと施設に入る予定だったので
期間限定ではありますが、
少し呆けはじめてしまっていた
母親のことを少し
煩わしく思っていたそうです。

 

その日も、母が早く眠ったので
自分の部屋で一人怖い話のサイトを
見ていました。

新しい怖い話や心霊体験が
アップされていて、
お酒を飲みながら
夢中になって読んでいました。

 

すると、コンコン
と部屋をノックする音がしました。

パソコンを閉じて
部屋のドアを開けると、
眠ったはずのお母さんが
立っていたそうです。

 

「玄関のチャイムが鳴ったから、お客さんかもしれないよ」

 

しかし、インターホンが鳴った音は
聞こえませんでした。

おそらく聞き間違いだろうと思い

「わかったわかった、出ておくよ」

と言って、
お母さんを部屋に帰しました。

 

しばらくして、
また部屋をノックする音がします。

今度は何だろう
と思ってあけると、
不安そうな顔をしたお母さんが
また立っていました。

 

「電話が鳴ったけど、取ったら切れちゃったの」

 

不思議に思いながら
電話を見に行きましたが、
着信履歴はありません。

慣れない環境で
不安になっているのだろうと思い、

「わかったわかった、それは任せてもう寝たらいい」

とお母さんをなだめました。

 

それからしばらく
今度は別のサイトを開いて
怖い話を読んでいると、

さっきよりも強めに
ドアをたたく音がしたので、
そろそろイライラしてしまった友人は
少し乱暴にドアを開けました。

 

「何だよ!チャイムも電話も鳴ってねぇだろう!」

 

するととても怯えた様子のお母さんが
友人の部屋の中のパソコンを指差して
言いました。

 

「知らない人が沢山家に入ってくるのよ。もうパソコン、見るのやめてちょうだい。」

 

それ以来、友人は
怖い話のサイトを開くことは
無くなったそうです。

怖い話・実話『怖い話サイト

まとめ・解説

有名な話だが心霊の通り道である
霊道というものが世の中には存在する。

これがインターネット上に
存在するのか例の怖い話のサイトを
開いたことで門が開けたのか
詳しいことは分からない。

怖い話のサイトを見る時は
霊を迎え入れる覚悟で
覗いた方がいいのかもしれない。

まとめ

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怖い話【実話・洒落怖】階段|洒落怖Lv3

怖い話・実話『階段
洒落怖…怖怖怖

 

私の友達が住んでいた、
古いアパートで起きた出来事です。そのアパートは二階建てで、
部屋は一階と二階
あわせて八つあり、
友人は二階の一番手前の部屋に
住んでいたそうです。立地や間取りにしては
ものすごく破格で、もしかすると何かいわくつきの
ところなのではないかと思ったらしいのですが、
あまりそういったことを
信じない友人は即決で
そこに決めました。 

しかし、
契約の前に不動産の担当者が、

「本当にここで大丈夫ですか?」

と聞いてきたのです。

 

どうやら、
前に住んでいた人も
その前に住んでいた人も、
大体2週間程度で
引っ越してしまうそうです。

 

「もし2週間以上住むことができそうでしたら、もう少し家賃は安くしますからお願いしますね」

と言われて、喜んで契約しました。

 

引っ越した次の日、
深夜までドラマを見て
夜更かしをしていたそうです。

 

すると、

「カタン」

と音がしました。

 

時計を見ると深夜二時、
いったい何の音だろう
と思ったのですが、
気にせず眠りました。

 

その次の日、
ふと目が覚めるとまた深夜二時でした。

また、

「カタン、カタン」

と音がしました。

寝ぼけた頭でよく考えると、
おそらく、
誰かがアパートの階段を
登ったのでしょう、
階段に足をかけたときと
同じ音だったのです。
誰か帰ってきたんだな、
と思い、またそのまま眠りました。

 

その次の日、
今度は日付がちょうど
変わったころです。

「カタン、カタン、カタン」と、

また誰かが階段を上る音がしました。

 

ああ、お隣かな、
その隣かな、
ずいぶん遅いんだな、
と考えていて、

ふとおかしなことに気づきました。

 

三段からあと、
上ってくる音がしないのです。

それに気づいた瞬間、
鳥肌がぶわっとたちました。

 

でも、
何か忘れ物でもしたのだろう、
と頭を切り替え、
無理やり眠りました。

 

次の日、
日付が変わるころ、

またあの音がしました。

「カタン、カタン、カタン、カタン」

昨日よりひとつ音が増えています。

 

しかも、
また四段以上は
上がってこなかったのです。

 

次の日の朝、
外に出て、階段を見ると
14段あります。

 

毎日一段ずつ
何かが上がってくるとすれば、

2週間目には一番上まで来て、
一番手前の自分の家まで
来てしまうかもしれません。

 

あまりにも怖くなって、
次の日からしばらく、
別の友達の家に泊まりました。

 

一週間ほど転々としていると、
事情を聞いた一人の友達が
付いて来てくれると言うので、
荷物をまとめるために
アパートに戻ってきました。

 

ほとんど荷解きしていなかったため
荷物をまとめるのは余裕だろう
と思っていたのですが、
仕事終わりに二人で作業すると

意外と時間がかかり、
もう少しで日付が変わってしまう、
というところまできました。

 

手伝いに来てくれた友達が、
日数的にまだ来ないはず、
せっかくだから
確かめてやると言うので、

今日は二人だから大丈夫だろうと
思いつつも少し身構えていました。

 

ちょうど日付が変わったとき、

「カタン、」

とあの音がしました。

 

二人は驚きのあまり
顔を見合わせ、
必死に息を潜めました。

 

「カタン、カタン、カタン、カタン、カタ、カタカタカタカタカタカタカタカタ」

 

途中から駆け上がってきた何かは、
十三段目でピタリと止まりました。

 

二人は恐怖で、
朝まで眠ることはできなかったそうです。

怖い話・実話『階段

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怖い話【実話・洒落怖】この人だったよ|洒落怖Lv2

怖い話・実話『この人だったよ
洒落怖…怖怖

 

幼いころ、
夏休みに親戚の家に家族で
泊まりに行ったときです。
自分たちの家族以外に
何家族か集まり、
わいわいと宴会をしていました。
大人たちはお酒を飲んで
盛り上がっていたので、
子供たちは違う部屋で
テレビを見ていました。
その日の夜、
その家の側の倉庫にバイクが
突っ込む事故があったのです。

山奥にあった家で周りも何もなく、
子供たちには結構大きく
その音が聞こえました。

 

子供たちはびっくりして
音のする方向を見たのですが、
大人たちは酒も入っているし
騒いでいるので、
気づかなかったようです。

 

みんなは特にその後気にせずに
テレビの続きを見ていたのですが、

 

私の兄だけ音が気になったのか、
音が聞こえた方角の
窓のある部屋に
向かっていきました。

 

しかし、
結局なんだったかわからないまま
その日は皆で寝ました。

 

次の日起きると、

「昨日○○さんちの親父さんがバイクで事故ったらしいぞ」

と大人たちが騒いでいたので、

 

ああ昨日の音はそれだったんだな、と
子供たちも皆少し
不安な気持ちになりました。

 

すると、兄が

「昨日、窓からその現場見ようとしたらあんまり暗くてわからなかったんだけど、外見たら片足がぶらぶらしたおじさんがそのあたりに立ってて、いきなりこっちに走ってきたからすごく怖かったんだよね」

などと怖いことを言い出したのです。

 

なんだそれ、怖い夢だったなあなどと
大人たちに茶化されて
兄は怒っていましたが、

だんだん明らかになってきた事故の
詳細を知ると皆口数が減りました。

 

そのバイクで突っ込んで
事故を起こした人は、
近所のおじさんなのですが、

どうやら片足が折れた
状態だったそうです。

 

たまたまそのおじさんと
仲のよかった親戚の人が、
おじさんの写真を
持ってきたのですが、

 

兄はその写真を見て

「あ、この人だよ昨日のおじさん」

と言いました。

 

でも、おかしいのです。

 

おじさんは打ち所が悪かったのか、
ほぼ即死状態だったというのです。


立ち上がって走れた訳がないのです。

怖い話・実話『この人だったよ

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怖い話【実話・洒落怖】古い居酒屋|洒落怖Lv2

怖い話・実話『古い居酒屋
洒落怖…怖怖

 

今から何年も前
ようやくお酒を飲むことが
出来るようになったころの話です。友達と二人で、
ある県に
旅行に行きました。
泊まった宿は少し街の
中心部から離れた田舎町で、
小さな居酒屋が沢山ある街でした。そこで、観光を終えて宿に戻った後
二人で何軒か
飲み歩きをすることにしたのです。 

3軒ほどハシゴして
いい感じに酔っ払い、
酔い覚ましに二人でふらふらと
歩いていると、

飲み屋街の一番端の店を
右に曲がった路地にまだ一軒だけ
お店があるのを見つけました。

 

「どうしてあんなところに一軒だけあるんだろうね」

 

「めっちゃ穴場かもしれないよ、いってみようか」

 

わいわいと騒ぎながら
その路地に足を踏み入れましたが、
お店に近づくにつれてだんだん
二人の会話が無くなっていきました。

なぜか、あまりにもその路地が暗く
陰気だったからです。

 

店には明かりが灯っており
人影が動いているのがわかります。

忙しなく動いているので
きっとお店の人がお客さんをさばくのに
忙しくしているのでしょう。

 

そう頭では思っているのに、
なぜか足が進まないのです。

あんなに人が動いているのに、
活気が無いように感じられました。

 

やっぱり帰ろう、
と言おうとしたとき
「…あれ」と友人が店の方を
指差しました。

 

その指先の方を見ると
真っ赤な明かりのついている提灯の
向こう側から、
暗い顔をした子供が
こちらを覗いているのでした。

 

それを見た瞬間、
私と友人は
何も言わず走り出しました。

必死で走って
先ほどの飲み屋街に戻ったとき、
思わず気が抜けて
その場に座り込んでしまったのです。

 

その日はもう飲み続ける気になれず
宿まで帰りました。

 

次の日、あまりに昨夜のことが
頭から離れなかったので
友人と私は昨日の飲み屋街の
端っこまで行くことにしました。

一番端の店の隣の路地
少しいったところに
あの店が…見当たりません。

 

路地の先は
竹やぶのようになっていて、
空き地が広がるばかりです。

「どうしたの?」

ふと声のする方を振り返ると
端の店の店主さんが
ゴミを捨てに外に出てきていました。

 

「あの、ここに居酒屋ってありませんでしたか?」

 

すると、
「ああ、二年前まではあったんだけどね。」
と言うではありませんか。

 

店主さんの話によると
ここにあった居酒屋
夫婦が経営していたのですが、
悪徳業者に引っかかり経営どころか
生活まで苦しくなったそうです。

 

それで、苦しんだ夫が店に火を放ち
妻子を道連れに無理心中したため、
店ごとそこには
何も無くなってしまったのだとか。

 

「あそこにはまだ小学生の子供もいてね、かわいそうだった」

 

悲しそうにいう店主さんの顔を見て
私たちは震えと鳥肌が
止まりませんでした。

 

もし気付かずに
お店に入っていたら…

怖い話・実話『古い居酒屋

まとめ・解説

酒に酔っていた2人が見た
この世には存在しない居酒屋。

この場合は心霊現象という考え方も
できる古くから狐が
酔った人間を騙すことは
良く知られている。

場所が薮の中だったこともあり
狐のいたずらだったのかもしれない。

まとめ

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怖い話【実話・洒落怖】空席|洒落怖Lv3

怖い話・実話『空席
洒落怖…怖怖怖

数年前、実家の福岡に帰る際に経験した話です。


福岡行きの新幹線に乗ったのです。
東京駅発だったので自由席でも
すんなり座る事ができましたが、
帰省や旅行のシーズンだったため
だんだんと満員になりました。

 

でも不思議なことに、
なぜか私の隣だけ誰も座りません。
二人がけのシートの窓側の席に
座っていたのですが、
その前の通路に立っている人でさえ
こちらの方は見ず、
私の隣の空いている席には
座ってきませんでした。

 

もちろん、隣の座席に
荷物を載せているわけでも、
私が広く使っているわけでも
ないので不思議に思っていました。

 

そのあとしばらく眠って、
京都でようやく人が
どどどっと入れ替わります。

 

その時に乗ってきた人たちも
私の隣にだけ座らなかったのです。

 

あんまりにも無視されるので、
不安になったのですが、
三宮を過ぎた頃にようやく
隣の席におばさんが座ってきました。

 

だいぶ前から乗車していた人
だったように思います。
この人も私の前に
立っていたにもかかわらず
全く座ろうとしないので、
不思議に思っていたところでした。

 

このおばさんが、
座ってからしばらくして、
意を決したように
私に話しかけてきたのです。

 

「けんかでもしたの?大丈夫?」


何のことかと思ってたずねると、


「さっきまでここに座ってた人、ずっと貴女に話しかけてたのに無視してたじゃない?怒って降りていっちゃったけど、喧嘩でもしたの?」


全く意味がわからず、
詳しく話を聞きました。


話を聞くと、
誰も座らないと思っていた
私の隣の席にはずっと、
若い男の人が座っていて、
私に向かってずっと
何かを話し続けていたそうです。

 

でも私が全く反応しないので、
怒ったような顔をして
降りていってしまった
との事でした。

 

「彼氏だったんじゃないの?」

 

とおばさんに聞かれ、
なんと言えばいいかわからず
思わず考え込んでしまいました。

 

誰も座らなかったということは、
私だけが見えていなかった
ということなのでしょう。

 

じわじわと変な汗をかいていくのがわかります。

 

「その男の人って、何を話してたんですか?」

 

あまりに怖くなって
そのおばさんにもう一度尋ねると、
おばさんも少し考えて、
こわばった表情でこういいました。

 

「そうね、そういえば…けっこう大きな声で話してた気がするんだけど、何も聞こえなかったわね…」

怖い話・実話『空席

 

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怖い話【実話・洒落怖】無音電話|洒落怖Lv3

怖い話・実話『無音電話
洒落怖…怖怖怖

 

10年近く昔、
自宅で家族全員でテレビを見ながら
ご飯を食べていた時のことです。晩御飯のときだったので
だいたい7時ごろだったかと思います。その頃まだ小学生だった弟が
急にお茶碗を置いて
立ち上がりました。そして、居間にある電話機の方に
歩いていって、
受話器を取ると自分の名前を
言い始めたのです。何も番号を押すことも無く
急に話し始めたので
家族全員びっくりしました。「え!そうなんですか!わかりました」そう言って電話を切ると
くるりとこちらを振り向きました。 

「おじいちゃんが死んだんだって。」

 

私たちは慌てて
祖父が入院していた病院に
電話をかけてみると、
本当に今さっき突然容態が急変し
息を引き取ったのだ
と告げられました。

 

病院の担当の人が
非常に驚いていて、

「これから電話を差し上げようと準備しているところだったのに」

 

とつぶやいていました。

 

何のことだか
わからなかった私たちは、
慌てて病院に向かう準備を
始めました。

 

弟が何かごそごそしていましたが
正直それどころではなく、
急いで服を着替え
車に飛び乗りました。

 

病院に着くと
他の親戚はまだ来ておらず、
自分たちが一番乗りでした。

ベッドに寝かされた祖父を見ても
まだ実感がわかず、
呆然としておりました。

 

次第に親戚たちが集まってきた頃
叔母があっと声を上げます。

 

「おじいちゃん、もし自分に何かあったら親友にも連絡するようにって言ってた気がする…!」

 

そういえばそんなことを
と大人たちが
ざわざわし始めます。

どうやら、動転して誰も
その親友の方の名前や
連絡先を知らず、
またメモも置いてきてしまった
ようなのです。

 

するとまた、弟がごそごそと
ポケットから紙を取り出して
こういいます。

 

「これ、Sさんだよ。ここにかけなさいって」

 

見るとそれは小さいメモで
間違いなく祖父の字で
親友の名前と電話番号が
走り書きされていたのです。

 

慌てて父がその紙を受け取り
電話をかけに
廊下に出て行きました。

 

無事その方とも
連絡がついたようで、
父が戻ってきました。

 

連絡が貰えたことに
非常に感謝していたそうで
大急ぎでこちらまで来る
とのことでした。

皆で祖父のベッドを囲んで
その顔を覗きこみます。

 

ふと、叔母が母に尋ねました。

 

「あんたたち遠いのに来るの早かったね。」

 

「ああ、何か電話をもらったみたいで…そういえばどうしてあの時電話を取ったの?」

 

その時の話をすると
親戚全員が弟の顔を
思わず見つめます。

 

しかし弟は不思議そうな顔をして
こういいました。

 

「だって、電話が鳴ってたのに誰も出ないんだもん。」

 

しかし、確かにあの時
電話は鳴っていませんでした。

誰からの電話だったのか
何を言われたのか聞くと

 

「誰かわかんない。女の人の声で、『あなたのおじいさんが死んだよ』って言われたから。」

 

しん、と病室が静まりました。

 

「あと、『電話台の引き出しの中のメモを持ってきなさい』って言ってた」

 

そのあとしばらく
弟が電話の方に行くたびに
身構えてしまいました。

怖い話・実話『無音電話

 

 

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怖い話【実話・洒落怖】繁華街のOL|洒落怖Lv3

怖い話・実話『繁華街のOL
洒落怖…怖怖怖

 

私の住んでいるマンションは、
歓楽街の近くにあった。
なので、夜でも人通りが多く
ちょっとだけ騒がしい所。
まあ、独身男の一人暮らしには
飲みに行くのもちょうどいいし
なにより私はそんな立地の
このマンションが
とてもお気に入りだった。
なぜかというと、
私には密かな楽しみがあったからだ。
その楽しみとは、
夜にベランダから
道行く人を観察すること。
仕事帰りの人や、酔っ払い。
本当に様々な人が通る。それを観察するのが、
毎日の楽しみだった。
まさか自分が見られていると
思っていないので、
とても無防備に歩いている。
趣味が悪いと言われても
しょうがないが、
人間観察というのは本当に面白い。
その日も私は、
ベランダから道行く人を眺めていた。
彼女が家に来るというので
それまでの暇つぶし。
しかし、今日は金曜日だというのに
人通りがあまり多くない。
なぜだろうと不思議に思いつつも
たまに通る人を眺めては観察していた。
すると、ある1人の女の人が
目に留まった。

見た目は、なんてことはない
普通のOLさんだったが、
なぜか気になる。

 

これから飲みに行くのかなぁ?
なんてことを考えながら
眺めているうちに、
その人はネオン街の奥に消えていった。

 

それから1時間くらいたっただろうか。
私は、まだ外を眺めていた。

あれ?あの人…。

先程のOLとそっくりな人が、
同じ方向から歩いていった。

あ…あの人さっきの。

と思ったが、きっと
似ている人だろうと思うことにした。

 

30分くらいたっただろう。
またあのOLが歩いてきた。

やっぱり…同じ人だよな。なんで…?

 

そしてまた20分後、
またその10分後、
OLは同じ道から歩いていく。

 

人間じゃない!

そう思った瞬間にOLは急に立ち止まり
明らかに私を見て
ニヤニヤ笑みを浮かべた。

 

そして、あろうことか
私のマンションの方に向かって
歩いてくるではないか。

やばい…

 

私は怖くなり、
急いで家の中に戻り
布団の中に飛び込んだ。

大丈夫、大丈夫。
こんなところまで来るわけない
来るわけない…

 

そう思ったが、
どうしても震えが止まらない。

 

ピロリロリン

 

突然ケータイが鳴り出し
見てみると彼女からだった。

私は、少し安心し電話に出た。

あ、Kくん!
今、チャイム鳴らしたんだけどいないの?

と少しご立腹気味で言う彼女。

 

あれ?ごめん気が付かなかった!

 

もう、寒いから!早く開けてよ!

 

そういえば今日は
彼女が家に泊まりにくる予定だった。

 

一気に恐怖から解放され
心の底から安心した。

インターホンの画面を見ると、
少しふくれ顔の彼女が
ドアの外に立っている。

ごめん、ごめん。今、開けるから。

 

ピンポーン

 

せかす彼女が家のチャイムを鳴らす。

わかった、わかった!

 

ガチャ

 

私は、ドアの鍵を開け
ドアを開け彼女を部屋に入れようとした。

 

みぃーつけたー。

 

ドアを開けると、
そこにいたのは彼女ではなく
あのOLが立っていた。

 

 

私は、今でも
そのマンションに住んでいて、
人間観察も懲りずに続けている。

あのOLは、なぜ
私の前に現れたのだろうか?

あれきり、
あのOLの姿を見ることはない。

怖い話・実話『繁華街のOL

まとめ・解説

人間観察をしていると
時々、人間以外のものが
見えてしまうことがある。

今回がそのいい例だろう。

特に繁華街など建物の
影が多い夜の街には
霊が棲みつきやすい。

もしも人間以外の何かを
見かけても知らないふりをして
決して関わってはいけない。

まとめ

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怖い話【実話・洒落怖】知らない子|洒落怖Lv3

怖い話・実話『知らない子』
洒落怖…怖怖怖

 

幼いころ、
よく田舎の祖母の家に
家族で遊びに行っていました。山に囲まれた田舎にある
祖母の家は古く、
使っていない部屋が
たくさんあったので私たち子供にとっては
格好の遊び場でした。お盆の時期には
いつも母方の親戚が集まるので、
いとこたち10人ほどで
毎日部屋中を
駆け回っていたのです。私が8歳を迎えた夏の日
なぜかその年は
親戚の予定が合わず、
子供たちの数がいつもより
少なかったため、3つ下のA太と
5つ下のB子の面倒を見ながら
のんびりと過ごしていました。夕方に差し掛かる頃、
A太が急に「かくれんぼしたい」
言い出しました。
もう少しで夕飯だから
じっとしていたかったのですが、
B子まで一緒になって
騒ぎ出したので仕方なく居間の
二つ隣の部屋まで移動し、
数を数え始めました。きゃー!と騒ぎながら二人が
走っていく音が聞こえます。もういいかい?まあだだよ…何度かやり取りしながら、
声のするほうに
歩いていきました。もういいかい、と何度目かの呼びかけを
したとき、急にさっきまで聞こえていた
二人の声が
聞こえなくなったのです。

ばれていないつもりで
声を潜めて笑う声も、
ごそごそと隠れている音も
きこえません。

 

不思議に思って
私は探していた部屋から
廊下に出ました。

 

すると、
真っ暗な廊下の先を
二人の子供が走っていくのが
見えたのです。

 

「あ、みつけた!」

 

しかし、二人は
楽しそうに笑いながら
廊下を奥に向かって
走っていきます。

 

そのままかけっこをしたいのか
と思い、まって~!
と声をかけながら
追いかけました。

 

暗いのであまり早く走れず
壁伝いに早歩きをします。

 

そうしてしばらく
私は急に

何かがおかしい

と感じたのです。

 

廊下はこんなにも
長かっただろうか?

どうしてこんな
真っ暗な中、
二人は走れるのだろうか。

 

そう思った瞬間に
背筋がぞくっと寒くなり
あわてて立ち止まりました。

 

息を潜めて
廊下の奥の様子を伺うと、

 

タタタタタタタタッ

 

とこちらに向かって
走ってくる足音が聞こえます。

 

「A太とB子なの…?」

 

恐る恐る呼びかけると
小さな子供の影が二つ、
廊下の暗闇から現れました。

 

それはいとこの二人ではなく
薄紅色の着物を着た子供たちでした。

 

「たのしかったね」

 

そう言ってその二人は、
くすくすと笑いながら
また廊下の奥に
かけていってしまったのでした。

 

どれくらいそうしていたのでしょう。

 

お姉ちゃん!
と呼ぶ声で、
はっとわれに返りました。

 

A太が私の服のすそを
引っ張っていて、
その隣でB子も
不安そうに私を見つめています。

 

隠れていても
全然見つけてくれないから
こっちから探しにきたのだ
という二人に謝りながら、

自分のいた場所を見返すと
一番最初に部屋から
廊下に出た所と同じでした。

 

私はここから
一歩も動いていなかったのです。

 

あの二人は一体、
誰だったのでしょうか。

怖い話・実話『知らない子』

まとめ・解説

古い家には昔から住んでいる
霊が少なからずいる。

それは決して悪いもの
ばかりでなく
ただ遊びたいものも。

しかし、遊んでいると思い
油断していると
怖い目に遭うこともあるのだ。

今回だって、
途中でおかしいと気付かずに
後を追いかけていたら
今頃、この世には
いなかったかもしれない…

まとめ

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怖い話【心霊・実話】オフィス残業|洒落怖Lv3

怖い話・実話『オフィス残業』
洒落怖…怖怖怖

 

私はその日、
残業で遅くまでオフィスに
残っていました。変わり者の私は、
残業が好きでした。いえ、正確には
誰もいないオフィスが好きでした。電話が鳴ったり、
社員の喋る声が聞こえたりと、
普段は何かと騒がしいオフィスが残業で居残りすると、
とても静かな空間になる。私は、そんな正反対さが好きでした。そして、その静かな空間で
自分の好きな音楽を
イヤホンで聴きながら仕事をする。これが私の楽しみでした。「うわっ!」急に肩を叩かれ、
私は驚き後ろを振り返りました。「まだ残ってるの?」私の肩を叩いたのは、
別の課で働く友人でした。「あー、ビックリした。
もう、驚かさないでよ!」「ノックだってしたし、失礼しますって言ったよ?気づかなかったのはそっちでしょ?」友人は笑いながら言った。話を聞くと、
友人も残業で残っているのだという。お腹が空いたので、
買い出しに行こうと思った時に、
私の課の電気が点いているの
に気づき入ってきたらしい。「Nの分も何か買ってこようか?」さっきのお詫びと付け足し、
彼女は財布をヒラヒラさせた。「ありがとう。じゃあパンお願い♪」了解と言って、
彼女はオフィスを出ていった。彼女が出ていった後、
私はまたイヤホンをつけて
仕事を再開した。ふと時計を見ると、
彼女が出ていって
30分くらいたっていた。「遅いなぁ…。」

 

でも、さすがにそろそろ
戻ってくるだろうと思い、
お茶をいれる為に給湯室へ向かった。

 

するとガチャと
ドアの開く音がした。

 

「おかえり!
今、お茶いれてるから、
ちょっと待ってねー。」

 

帰ってきた友達に聞こえるよう
大声で言ったのだが、
彼女からの返事は無い。

 

聞こえなかったのかな?

と思いつつも、
私はお茶を2人分いれて
給湯室を出た。

 

「買い出しありが…。」

 

給湯室を出ると、
彼女の姿はどこにもなく、
ドアも開いていなかった。

 

おかしいな。
気のせいだったのかな?

 

 

パリンッ

 

何かが割れるような音がした。

 

音のした方を見るが、
何も起きていない。

変なの…。

 

私は、自分の席に戻り
またイヤホンをつけて
仕事を再開した。

 

また30分くらいたっただろうか。

 

いや、さすがに遅すぎるでしょ!
と思い、私は
ケータイを取り出した。

 

すると、ポンッと肩を叩かれた。

 

「わっ!もう…遅いよ!」

 

肩を叩かれ驚きはしたが、
すぐに友達だと思い振り返る。

 

しかし、そこには誰もいなかった。

 

「え?なん…で?」

 

たしかに、誰かに叩かれた。

きっと間違いではない。

 

「…南無妙法蓮華経……」

 

イヤホンから突然、
お経が聞こえてきた。

「キャー!」

私は驚き席から立ち上がった。

 

それと同時に音楽プレーヤーから
イヤホンが外れた。

それなのに、
まだお経が鳴り響いている。

 

「なんで?なんで?
意味わかんない!」

 

耳からイヤホンを外し、
投げ捨てる。

そして、オフィスから
逃げようとドアの方へ走った。

 

南無妙法蓮華経…

 

イヤホンをしていないはずなのに
またお経が聞こえてきた。

先程よりも大きな音量で。

 

恐る恐る振り返る…
が、誰もいない。

「もう、なんなのよ!」

私が、ドアに手をかけた瞬間。

 

南無妙法蓮華経…

 

耳元でお経が大音量で
聞こえてきた。

私は、そのまま気を失い、
戻ってきた友達に助けられた。

 

あのお経が何だったのかは
全然わかりません。

そして私はその日以来、
残業するのをやめました。

 

怖い話・実話『オフィス残業』

まとめ・解説

物音のしない場所で
一人だけでいると普段は
気が付かない物にも
気が付いてしまう時がある。

ラップ現象のような音や
ドアの開閉、肩を叩かれる
そしてお経…

もしかしたら
このオフィスでは昼間でも
このような現象が
起こっているのかもしれない。

ただ、気が付いていないだけ…

そして、あまりにも遅い
友人の帰り。

始めに来たときのソレは
本当に友人だったのだろうか。

まとめ

 

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怖い話【実話・心霊】ホテル|洒落怖Lv4

怖い話・実話『ホテル』
洒落怖…怖怖怖怖

 

これは、友人のお兄さんが
実際に体験したお話です。このお兄さんを仮に
Kさんとします。Kさんはその日、
彼女のSさんと
デートをしていました。そして、流れで
ラブホテルに行くことに
なったのです。2人は付き合いたてで、
初めての一夜。Kさんは、奮発して
岩盤浴付きの
高い部屋を選びました。「めっちゃ広い部屋だぁ♪
嬉しい!!
岩盤浴とかすごーい!」Sさんは、大喜びで
部屋の設備を
見て回っていました。「まぁ、いいからこっち来いよ。」Kさんは、ソファに座り
Sさんを呼びました。「うん!わかった~♪」Sさんが脱衣所から
出ようとした時…。ガシャンッ…!浴室の方から、
何か物が落ちる音が
聞こえました。Sさんは驚き、
浴室に戻りましたが
何も落ちていません。岩盤浴の方も見ましたが、
何も落ちていません。何だったんだろう?不思議に思いながらも、
SさんはKさんの元に戻りました。「ねぇ、さっき
物が落ちる音したよね?
何も落ちてなかったんだけど…。」「は?そんな音してねーけど?」Kさんには、その音が
聞こえていませんでした。…いえ、本当は聞こえていました。それよりも、
ここでSさんを怖がらせたら、
これからの時間が台無しになる
と思ったのです。怯えるSさんをなんとかなだめ、
2人でシャワーを浴びることに
なりました。湯船に浸かる頃には
Sさんもだいぶ落ち着き、
2人でふざけていると…。

 

「シッ!ねぇ、何か聞こえない?」

 

 

…-。…っ。

 

 

話し声か?

 

耳を澄ますと、
誰かが何か喋っているような声が
微かに聞こえてきました。

 

「ちょっと見てくるわ。」

 

Kさんは、バスタオルで
体を拭きつつ
寝室の方へ行きました。

 

寝室につながるドアを開けると、
なぜかラジオが流れていました。

切ってたはずなのに、なんで…。

 

「ねぇ、なんかあった?」

 

浴室から、Sさんの呼ぶ声がする。

Kさんは、Sさんに気付かれまいと
焦ってラジオを切り、
何事もなかったように
浴室に戻りました。

 

「ねぇ、なんかあったの?」

 

「いや、なんもなかったわ。
隣の部屋の声じゃね?」

 

と笑いながら、
その場をごまかしました。

 

湯船からあがり、
2人でいよいよベッドへ…。

 

 

ザーッ

 

 

先ほどまで2人でいた浴室の方から
シャワーの流れる音が
聞こえてきました。

 

「ねぇ?!なんで?!
なんでシャワー勝手に出てるの!」

 

「クッソ!マジ、なんなんだよ!!」

 

パニックになるSさん。

Kさんは、いよいよ腹が立ち
浴室へ行き、
シャワーを止めました。

 

キャー!!!!

 

寝室からSさんの
叫び声が聞こえてきました。

 

「どうしたんだよ?!」

 

Kさんが寝室に行くと、
Sさんが焦って
服に着替えていました。

 

「もう無理!
この部屋絶対なんかいるよ!」

「Kくんがシャワー止めた瞬間に、
テレビ勝手についたんだもん!
早く出ようよ!早く!!」

 

Sさんに急かされるように着替え
荷物をまとめていると…。

 

ズ…ズズ…ズズ……。

 

何かを引きずるような音が
聞こえてきました。

 

「キャー!!!」

Sさんが、脱衣所の方を
指さして叫びました。

 

黒い塊が岩盤浴室の方から、
ゆっくりこちらに向かってきます。

 

「無理、無理、無理、無理!!
早く!早く!早く!!」

 

Sさんが入り口のドアを
開けようと、
必死でドアノブを
回しているが開かない。

 

「なんで開かないの!!!」

「金払わなきゃ出れねーんだよ!」

 

部屋は自動精算機で、
お金を払わなければ
部屋から出られないのです。

 

Kさんは、お金を払おうと
財布を出そうとするが、
焦りとパニックで上手く
お金を入れられない。

 

その間、黒い塊は
どんどんこちらへ向かってくる。

 

「早くしてよー!!!!」

Sさんはパニックで泣き叫んでいる。

 

黒い塊がもう間近まで迫った時
ようやくドアが開き、
KさんとSさんは
お釣りも受け取らずに
部屋から逃げ帰りました。

 

後ほど、
そのラブホテルについて
調べたのですが、

昔そのホテルで女性が
殺害されるという
事件があったそうです。

 

しかし、Kさんが利用した部屋で
起こった事件なのかどうかまでは
わかりませんでした。

 

怖い話【実話】『ホテル』

まとめ・解説

このラブホテルにいたのは
以前、女性が殺害された
事件と関係あるのは
間違いないでしょう。

問題なのは心霊現象の
正体がその事件の犯人なのか
被害女性のものなのか…

この類のホテルには
怖い話が多いが
薄暗くジメッとした雰囲気や

男女関係のもつれから
トラブルが多い
自殺者が多いということも
関係しているようだ。

まとめ

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怖い話【実話・ほん怖】ドリー|洒落怖Lv4

怖い話・実話『ドリー』
洒落怖…怖怖怖怖

 

これは、私が学生の頃に
体験したお話です。私はその日、
バイトも部活も無く
家で一人くつろいでいました。私の家では「ドリー」という
猫を飼っているのですが、
とても私に懐いており、いつも私にくっついてくる
甘えたな猫なんです。その日もドリーは、
私のそばから離れようとせず
遊んでくれと
おねだりしてきました。ねこじゃらしなどで
相手をしていると、
ドリーが急に尻尾を
ピンッと立たせてリビングの方を
じっと見始めました。「ドリー?どうしたの?」声をかけても、
ドリーは一切
こっちを見ようとしません。「ドリー?」ドリーは、
ゆっくりとリビングの方へ
歩いていきました。私もドリーの後を追いかけ
リビングの方へ。しかし、
ドリーの姿が見当たりません。「ドリー?どこにいるの?」いくら呼んでも
ドリーは出てきません。おかしいなと思いつつも、
家からは出られるはずがないので
気にせず私は自分の部屋に
戻りました。ニャーニャードリーの鳴き声で目が覚める。どうやら私は
いつの間にか寝ていたらしく、
外はもう夕暮れ時になっていました。ニャーニャードリーが部屋の外で鳴いている。「ドリー、どうしたの?さっきといい、今日はなんなの?」私が部屋のドアを開けると、
ドリーが入ってきた。そして私をじっと
見つめてくるドリー。 

「今日のお前どうしたのさー?」

 

私がドリーを抱き上げると、
ドリーはピョンッと
私の腕から逃げ出した。

 

そして、そのまま
リビングの方へ行ってしまうドリー。

 

今日は、本当に気まぐれだな…。

 

そう思いながら、
私もリビングの方へ向かう。

 

ニャーニャー

 

するとドリーは、
玄関につながるドアを
カリカリと引っ掻きながら
鳴いていた。

 

「え?なに?
玄関の方に行きたいの?」

 

私が、玄関につながるドアを開ける。

 

「外には出さないからね?」

 

ドアを開けるとドリーは、
ゆっくりと玄関に出る。

 

そして、じーっと
玄関のドアを見つめる。

 

私も玄関のドアを見つめる。

 

 

ガチャ

 

玄関のドアノブが
ゆっくり回転し始めた。

 

え?お母さん…帰ってきた…?

 

 

 

ガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ

 

ドアノブが激しく回される。

 

違う!お母さんじゃない!

 

人間、本当に驚いたときは
声が出ないというのを
身をもって実感した。

 

腰を抜かして
見ていることしかできない私。

 

ガチャン

 

閉まってたはずの鍵が開いた。

キーっと音を立てて
ゆっくりと玄関のドアが開く。

 

「A…A…!」

 

お母さんが、私を呼んでいた。

 

「何こんなところで寝てるのよ?

風邪ひくわよ?」

 

え?私…寝て…?

 

「もう、帰ってきたら玄関のところで
あんたが寝てるんだもの。
びっくりしたわよ?」

 

お母さんが笑いながら言う。

 

あれは、夢だったのかな?

玄関のドアが開きかけた
ところまでは覚えているが、
その後のことが
どうしても思い出せない。

 

「ねえ、お母さん。
帰ってきたとき玄関のドアノブ、
ガチャガチャ回した?」

 

「は?あんた何言ってるの?
そんなことするわけないじゃない。
そんなことより手首どうしたの?
汚れてるわよ?」

 

右手首が、
まるで誰かに掴まれたように
黒く汚れていた。

 

この汚れは何度洗っても、
しばらく取れませんでした。

 

何日か経過して
私は気づきたくない事実に
気付いてしまいました。

 

私の家の玄関ドアは特殊で
外からドアノブを回しても
内側のドアノブは回らないんです。

 

しかし、あの時は
確かにドアノブは回っていました。

 

ということは…
誰かが内側、
つまり家の中から
ドアノブを回していたのです。

 

確かにあの時、
誰もいなかったはずなのに。

 

ドリーは、あれきり
変な行動を起こしません。

 

猫には幽霊が見えるといいます。

 

あの時ドリーには、
一体何が見えていたのでしょう?

 

やはり、あれは
幽霊だったのでしょうか?

 

もう、あんな体験はごめんです。

 

怖い話・実話『ドリー』
洒落怖…怖怖怖怖

 

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怖い話【実話・ヒトコワ・人間】メンヘラ彼女|洒落怖Lv3

怖い話・ヒトコワ『メンヘラ彼女』
洒落怖…怖怖怖

 

本当に怖いのは
人間なのかもしれない。私が、
初めてそう思った時の話をします。これは、
私自身が体験したことではなく、
友達のA君が体験したお話です。Aは昔、Mちゃんという子と
付き合っていました。Mは、いわゆる
メンヘラな子だったそうですが、
普段はとても朗らかで
可愛い子だったそうです。私も、A君とMちゃんが
付き合っていた頃のことは
知っているのですが、
当時A君は「Mは、たまに病んで
リスカとかするけど、
本当はすごくいい子なんだ!」と完全にゾッコンな状態でした。そんなAは、Mの作るごはんが
とても好きだったそうで、
度々Mの家にごはんを
食べに行っていたそうです。「A君、そんなに私の
作るごはん好きなの?」「当たり前じゃん!
Mが作ったものなら俺、
なんでも食べれるわ!こんな美味いもの毎日食えるなら
幸せだよなぁ…。
なぁ?一緒に住まないか?」そこからは
トントン拍子に話が進んでいき、
2か月後には同棲を開始していました。それから数か月、
Aはだんだん仕事が忙しくなっていき
帰宅時間が遅くなる日が
多くなっていったそうです。しかし、そんな日々が続いても
文句ひとつ言わずに、
Mは毎日Aのために
温かいごはんを
作り続けてくれていました。「M、ごめんな。ここ最近、
全然相手してやれてなくて…。」「ううん。いいの!
仕事だもん、しょうがないじゃん!
私はいつもA君のそばにいるからね」「そうだよな。
Mはいつも俺のそばに
いてくれてるもんな。
ありがとう、本当に感謝してるよ」Aは心の底から、
Mに感謝していました。そう、あのことを知るまでは…。Aの忙しい日々は相変わらずでした。しかし、ある日久々に
定時で帰ることができました。「やった!今日こそMと
ゆっくり過ごせるぞ!
早く帰らなきゃ!」連絡をしようと
ケータイを取り出しました。 

が、そこで思いとどまり
ケータイを鞄にしまいました。

 

「どうせなら
急に帰って驚かせよっと♪」

 

Aは、Mの好きなスイーツを
手土産に、足早に家路につきました。

 

Aは気付かれないよう
玄関のドアをそっと開けると、
Mは晩ごはんの支度をしていました。

 

一歩、二歩…
ゆっくりと台所に近づくと、
Mは包丁で
野菜を切り終えるところでした。

 

「よし…。
Mが包丁を置いたタイミングで
驚かそう…。」

 

…え?

 

 

野菜を切り終えたMは、
そのまま包丁で
自分の手首を切り始めたのです。

 

そして腕から流れる血を
料理一品一品全てに
垂らしていきました。

 

あまりの驚きにAは、
しばらく声をかけることが
できませんでした。

 

しかしハッと我に返り

「おい!M!!
お前何やってんだよ!!!」

 

Aの声に振り返るM。

 

彼女は特に驚きもせず、
「おかえりなさい」
とニヤニヤ笑うだけ。

 

「お前…料理に何入れたんだよ!」

 

「え?私の血だけど?」

 

Mは悪びれもせず、
さも当然かのように返答してきた。

 

「お前、俺に
そんなもん食えっていうのかよ!」

 

AがそういうとMは急に無表情になり

 

「え?なんで?A君、
私の作ったものなら
何でも食べれるって言ったじゃない」

 

「それにA君、
今まで毎日美味しいって言って
食べてくれてたじゃない。」

 

え?

 

「なんで今更そんなこと言うの?
私、悲しいよ?」

 

Mの言っていることが理解できない。
今まで?毎日?食べてた?

 

「A君が毎日美味しいって言って
食べてくれてたから、
私はずっとA君と
一緒にいられたんだよ。」

 

え?

 

「毎日、私の血が入った料理を
食べてくれてたじゃない。
もうだいぶ前から、
A君の身体の一部に
私が刻み込まれてるんだよ。」

 

 

これから一生一緒だね。

 

 

A君は、それっきり
家には帰っていません。

 

その後Mちゃんからは
信じられない数の着信が
きていたそうですが、
着信拒否をしてしまったので、
今ではMちゃんが
どうしているかわからないそうです。

 

このまま何事もなくA君が
人生を歩んでいけることを望みます…

 

皆さんもメンヘラ彼女には
気を付けてくださいね。

 

怖い話【ヒトコワ】『メンヘラ彼女』

 

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怖い話【実話】廃墟の取材|洒落怖Lv4

怖い話・実話『廃墟の取材』
洒落怖…怖怖怖怖

 

以前テレビ局に勤めており、
そこで聞いた話です。今でこそカメラに使う媒体は
SDカードやディスクですが、
昔はずっとビデオテープを
使いまわしていたそうです。何本も使わなければいけない時は、
何度も上書きをして使うので
どうしても質が落ちてしまい、雑音が入ったり
映像が乱れたりすることも
少なくありませんでした。私が一緒に仕事をしていた
ディレクターがまだADをしていた
若い頃はまだ、ぎりぎりそんなテープを
使いまわしていた
時代だったそうです。ある日、
先輩がロケの準備をしていると、
必要なテープが一本足りないことに
気がつきました。大慌てで会社中を探し、
一本だけ、新聞紙で
ぐるぐるに巻かれ袋に入れられた
テープを見つけたのです。新聞は古いもので、
変な保管法を
不思議に思ったのですが、
あまり深く考えず、
荷物の中に入れました。次の日の取材は、
とある殺人事件の
ドキュメンタリーでした。何年も前に、
一軒家の中で家族全員が
惨殺された未解決事件を追う番組で
実際にその家にも
現場検証と称して
撮影に行くことになったのです。当時の関係者のインタビューや
家の外観など
何本もテープを使って撮影し、
最後にとうとう事件現場の部屋を
撮影することになりました。撮影にテープが次々を使われ
残っているのは
昨夜見つけたテープのみです。音声さんが
そのテープの中身を消去し、
撮影が開始されました。玄関からその部屋までの
犯人の動きを真似て、
いよいよその部屋に
入ろうとしたその瞬間でした。「うわ、やめましょう、
ちょっと待って」音声さんが突然
大きな声を上げました。慌ててカメラを止めると、
音声さんは青い顔をしながら
テープを巻き戻し始めたのです。「今おかしな音がしたんだよね…」先輩が巻き戻したテープを
聴きなおすと、ジジジジ、
と変な雑音が入っていました。そして、
例の部屋のドアに手をかけた瞬間、
その音がさらに大きくなったのです。しかし、そういった雑音は
よくある話でしたので、
撮影を続けようとすると、
音声さんが必死で止めるのです。「ただの雑音だろう?」「いや違う!絶対聞こえたんだ!」ディレクターと音声さんが
言い争いをしている間に、
カメラマンが勝手に
部屋のドアを開けて
撮影を再開してしまいました。

 

先輩も一緒に
その部屋に入ったところ、
ものはあまりなく、
子供の服や大人の髪飾りなど
生活していた跡が少し残るばかり。

 

何度も資料で見ていたとはいえ
気分のいいものではありません。

 

一通り部屋の中を撮影して戻ると、
家の外で音声さんが
ぶるぶると震えていました。

 

何を聞いても
首を横に振るばかりで、
その日の撮影は
終了せざるを得なかったそうです。

 

会社に戻り、
ディレクターとカメラマン、先輩とで
その日の撮影素材の確認をして、
最後に例のテープを
再生する準備をしているときでした。

 

何気なく、
そのテープが
おかしな保管のされ方だった事を
話したそうです。

 

するとさっと二人の顔色が
変わりました。

 

「そのテープは昔、
この事件直後に
現場を撮影したものだぞ」

 

「スタッフがみんな
怪我したり倒れたとか…」

 

「御祓いしたはずじゃなかったっけ」

 

「まあいい、とにかく見てみよう」

 

なんと、先輩は偶然にも、
同じ事件現場を撮影したテープを
使いまわしてしまっていたのです。

 

二人の会話に
冷や汗を流しながら、
先輩はそのテープを再生しました。

 

玄関から部屋に向かって歩く
カメラの映像の後ろには、
やはりザザザ、
と雑音が入っておりました。

 

問題の、
部屋のドアに手をかけた時。

 

「あれ、音大きくして」

 

先輩は慌てて巻き戻し、
音量を上げます。

 

雑音と、自分たちの声の向こう。
はっきりと聞こえました。

 

 

「みつけたみつけたみつけたみつけた」

 

怖い話【実話】『廃墟の取材』

まとめ・解説

声の主はおそらく

この家で殺されてしまった

家族の霊であろう。

 

事件の犯人は

実はまだ捕まっておらず

 

事件当日の犯人の

足取りと同じ所を同じテープで

撮影したため

 

撮影のスタッフらが

犯人だと思われてしまった

のかもしれない。

 

 

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怖い話【実話】くねくね|洒落怖Lv3

怖い話『くねくね』

実話とは思えない怖い話。
洒落怖…怖怖怖

 

怨念や呪いが関係していると

言われるくねくね。

 

私が幼い頃、兄と一緒に

祖父母の家に遊びに行った時の話。

 

祖父母の家は秋田県の田舎にあり

周りは田んぼが広がっていて

都会ではまず見ることのない風景。

 

年に1度だけ、お盆の時しか

行かない秋田で、

私は一生忘れることの出来ない

経験をすることになった。

 

続きはコチラから…【解説あり】

怖い話|秋田県の実話『くねくね』

怖い話まとめ

怖い話【実話】ガンバレルーヤよしこ|洒落怖Lv2

芸能人怖い話

『ガンバレルーヤよしこ』
洒落怖…怖怖

 

本当にあった怖い話

で紹介された

ガンバレルーヤよしこ

実話の恐怖体験。

 

スナック時代の元カレとの

呪われた数珠の怖い話。

 

初めはおかしいと思った

父親の遺品整理になぜ私が…

 

好きだった彼からもらった

一つの数珠のせいで

こんな悪霊が私に…

 

続きはコチラから…

怖い話|芸能人の怖い話『ガンバレルーヤよしこの怖い話』

怖い話まとめ

怖い話【短い話・実話】チェンジ|洒落怖Lv1

短い怖い話『チェンジ』
洒落怖…怖

 

ある一軒家に仲の良い

夫婦が引っ越してきた。

 

寝室は一緒でシングルベッドを

2つくっつけて寝ている。

 

引っ越してきて数カ月、

夫がこんなことを言い出した。

 

夜中にいきなり目が覚めて

寝ぼけてるのか夢なのか…

俺と同じ形の奴が

天井からこっちを見て

「お前は十分生きたから代われ…」

って言ってきたんだ。

 

その変な夢はそれから

1か月間、毎日続いて

夫婦の朝の会話は決まって

「今日も変な夢を見た」

というものだった。

 

でもその日、妻が夫を

起こしても夫は

おはよう…

しか言わない。

 

だから妻おかしいと思い

聞いてみた。

 

今日はあの夢見なかったの?

 

すると夫はこう言った

 

ナンノコト?

 

 

短い怖い話『チェンジ』完

 

まとめ・解説

実際は老人などの高齢者に

よく起こるとされていて

脳に異常が無い認知症は

 

何者かと入れ替わっている

可能性が高いようだ。

 

ただ、ごくまれに

今回の怖い話のように

若い人間が被害に遭うことも…

 

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怖い話【短い話・実話】二階の母親|洒落怖Lv4

短い怖い話『二階の母親』
洒落怖…怖怖怖怖

 

これは幼い頃に体験した

忘れられない怖い話。

 

当時、借り家に住んでいて

両親は共働きだから

学校から帰ると家には

僕一人で留守番する事が普通だった。

 

その日は学校から帰るのが

遅くなり家に着いたのは

夕方になってしまった。

 

そのため母はもういるはずなのに

なぜか家の中が暗い。

 

あれ、いないのかなと思い

お母さーん?

と呼んでみると二階の方から

小さい声で

はーい。

と聞こえてきた。

 

なんだ、帰ってるじゃん!

今帰ってきたところなんだな

と思って母のいる二階に

上っていった。

 

階段を登り切って

お母さん、どこ?

と母を呼ぶと奥の部屋から

はーい。

と返ってきた。

 

妙な胸騒ぎがした

不安な気持ちから早く

母の顔を見たかった

 

少し急いで母の声が

聞こえた奥の部屋へ

向かうと

 

カチャカチャ、ガチャン…

 

玄関の開く音がした。

 

「ただいまー!帰ってるのー?」

母の声がして急いで

階段を駆け下りた。

 

その時、声がした二階の

奥の部屋からキィー…と

音が聞こえた。

 

見るとわずかに開いた

ドアの向こう側から

白い何かがこっちを見ていた…

短い怖い話『二階の母親』完

まとめ・解説

よく聞く神隠しは

この類の心霊の仕業である。

 

母親の他にも飼っている

ペットの鳴き声で

飼い主を誘い出すことも。

 

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怖い話【心霊・実話】だっこさせて|洒落怖Lv3

短い怖い話『だっこさせて』
洒落怖…怖怖怖

 

古くからの友人が
出産したと聞いたので、
お祝いを持って
産院に行くことになりました。友人が入院しているのは
街中にある小奇麗な産院で、
休日の午後は診療に来る人と
見舞い客でごった返しておりました。受付を済ませ、
友人の個室へ向かうと
ちょうど赤ちゃんが
寝たところらしく、元気そうな友人が
ベッドに座って
雑誌を読んでいるところでした。おめでとう、男の子なんだって?ありがとう!
そう、元気すぎて毎日へとへとだよお祝いのゼリーを食べながら
話をしていると、
ふと友人が妙な話を
し始めました。看護師さんに
何度も変なことを
言われるのだというのです。廊下では絶対に
赤ちゃんは自分で抱っこして
離さないでね、って、会う看護師さん
みんな言うのよ。
廊下にも
そういう張り紙がしてあって。
変だよねそれは変だね
と返事しようとすると、
ちょうど寝ていた赤ちゃんが
起きたようで、
ふにゃふにゃと泣き始めました。授乳するというので、
トイレに行く
と言って部屋を出ます。友人の部屋からトイレは
廊下の端から端で、
私はそう長くない廊下を
ゆっくり歩きながら

掲示板のチラシや
貼ってあるポスターを
眺めていました。

 

すると、その中に
何枚もさっき友人が言っていた
貼り紙があることに気づいたのです。

 

赤ちゃんは絶対に自分でだっこすること

 

廊下では赤ちゃんを離さないこと

 

あまりに執拗な注意書きに
少し違和感を感じていると、
向かいから赤ちゃんを抱いた
お母さんが歩いてきました。

 

泣く赤ちゃんをあやしながら
歩くお母さんに会釈して
すれ違おうとしたそのとき、

お母さんの後ろに
小さな影がくっついていることに
気がつきました。

 

だっこしたい、
だっこしたい、
食べないから、
だっこさせて…

 

上の子かと思ってよく見ると
男か女かわからないその子は
異様に頭が大きく、

耳まで裂けた大きな口を
ぱくぱくさせながら
お母さんに

だっこさせて

とすがり付いているのでした。

 

その様子にぞっとして
立ち止まったのですが、
どうやらお母さんはその子には
気づいていないようで、

そのまま自分の個室に
入っていってしまいました。

 

慌てて近くの空き部屋に飛び込み
そっと様子を伺うと、
その子は部屋の中には
入ることができないようで、

しばらくドアの前で
何か言っていましたが、
そのままふっと消えてしまいました。

 

恐る恐る部屋を出て
友人の部屋に戻ろうとすると、
今度は青い顔をしたお母さんが
部屋から出てきました。

 

そのお母さんは
ぎゅっと赤ちゃんを抱きしめて、
足早にナースステーションの方に
去ってしまったのですが、

よく見るとさっきの子
がそのお母さんの後ろを
ついていっています。

 

だっこしたい、
だっこしたい、
食べないから、
だっこさせて…

 

おそらく、
あのお母さんには
あれが見えていたのでしょう。

もう最後まで
見ていられなくなって、
大急ぎで友人の部屋に戻りました。

 

遅かったね、大丈夫?

 

にこにこと笑う友人に
何を話していいかわからず、

やっぱり、
赤ちゃん絶対に離しちゃだめだよ

としか言うことが
できませんでした。

 

あの子に赤ちゃんを渡していたら
そう考えると恐ろしくて
たまりません。

短い怖い話『だっこさせて』

 

まとめ・解説

この病院にいる幽霊は
おそらく女性で
自分が子供を出産するときに

不幸にも無くなってしまった
母親の霊だろう。

自分が抱くことのできなかった
赤ん坊を抱きたい気持ちと
赤子を幸せそうに抱く
母親への嫉妬の念が
病院に棲み付いてしまった。

皆さんも、病院では絶対に
大切なものから
目を離してはいけない。

まとめ

 

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怖い話【短い話・実話】わすれもの|洒落怖Lv1

短い怖い話『わすれもの』
洒落怖…怖

 

曇ったある日、林の中で

作業員が木を切っていると

黄色のレインコートを着た女性が

こっちを見ているのに気が付いた。

 

こんなところに一人でいるなんて

俺に何の用だろう…

 

しかし、仕事が途中だったため

気にしないようにしていたのだが

ずっと見られているので

休憩の時間に思い切って

聞いてみることにした。

 

男が近づいていくと

レインコートの女性は

手招きをしている

 

女性が離れていくので

仕方なく林の中を

ついて行くと

一本の木のそばで立ち止まった。

 

そして、木の足元を

指さしてかすれた声で

ここを掘ってください…

と頼んできた。

 

断っても良かったのだが

興味があったので

言われるがままに手で掘っていくと

 

そこには白骨化した手が

埋まっていたのだ。

 

驚いてレインコートの

女性の方を見上げると

そこには女性の姿はなく

 

ボロボロになり

苔が生えたレインコートが

木の枝に引っかかっていた。

 

掘り起こした手の骨を見ると

指には指輪がはめられていた。

短い怖い話『わすれもの』完

まとめ・解説

おそらくレインコートの女性は

自身が亡くなった時に

手を失ってしまったのだろう。

 

大切な指輪を置いては

成仏できないと

掘り起こしてもらったのでは

ないだろうか…

 

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怖い話【短い話・人間】かぞく|洒落怖Lv1

怖い話【短い話・人間】『家族』
洒落怖…怖

 

ある家族に待望の

赤ん坊が生まれた。

 

家族は赤ん坊を

それはそれは可愛がった。

 

ある日、ついに赤ん坊が

家族の名前を発した。

 

おじいちゃん

 

おじいちゃんは非常に喜んだが

次の日、部屋で倒れて

亡くなってしまった。

 

おじいちゃんの葬儀が

執り行われて

黙とうで静まり返っている時

 

おばあちゃん

と赤ん坊が言った。

 

おばあちゃんは翌日亡くなった。

 

父親と母親は気付いた

次は自分たちどちらかの番だ!

 

ただ、幸いにも赤ん坊は

翌日もその翌日も

何も話さなかった。

 

両親は安心した。

 

その時、

お父さん

 

父親が呼ばれてしまったのだ。

父親は絶望で

狂いそうになった。

 

しかし、次の日に

亡くなったのは

隣人のおじさんだった。

 

父親は妻を亡き者にし

赤ん坊を抱えた…

怖い話【短い話・人間】『家族』

まとめ・解説

まず疑問なのは

赤ん坊が喋ると言う

おかしな設定。

 

これがある意味

「洒落にならない怖い話」

 

ただ、父親と赤ん坊が

その後どうなったのか…

 

 

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怖い話【実話・人間・ヒトコワ】いもうと|洒落怖Lv3

短い怖い話『いもうと』
洒落怖…怖怖怖

 

以前付き合っていた

彼女の話である。

 

彼女は高校の同級生で

高3の冬に彼女からの告白を

僕が受ける形で

付き合うことになった。

 

ただ、大学が離れたため

遠距離になったから

会うのは半年に数回ほど。

 

カップルの証しじゃないが

紫のミサンガをお揃いで

していた。

 

彼女は左手に、僕は右手。

 

それなのに僕は

たったの2カ月でミサンガを

無くしてしまうのだから

彼女が怒るのも無理はない。

 

新生活が始まった…

 

大学生活は楽しかったが

彼女は人間関係がうまくいかず

電話しても口数が減ってきた

 

精神的に疲れ

時々人格が変わったように

暗く落ち込むことも。

 

そんな彼女にある日

追い打ちをかけるかのように

悲しい事件が起こる

 

彼女の双子の妹が

亡くなったのだ。

 

遺影の妹は初めて見るのに

双子ということもあり

彼女によく似ている

 

彼女は大学をやめた。

 

そして、実家に帰った彼女は

よく僕のアパートに

会いに来るようになり

 

始めは元気が無かった彼女も

時間がたつにつれて

徐々に明るくなり

会話も弾むようになって来た。

 

気が付くと彼女の手首には

ミサンガが無くなっていたが

今まで一人だけでも付けていたのが

健気過ぎたんだ。

 

明るくなってきた彼女。

 

ただ、亡くなった

妹のことはショックが大きく

いつも妹の写真の入った

手帳を肌身離さず持っている

 

よっぽど大切なのか

特別な思い出なのか

 

僕にもその写真は

見せてくれず手帳を

触るのも嫌がった。

 

別に見たいとも

思わなかったので

気にもならず存在すら忘れたが…

 

大学を無事に卒業した

僕は結婚を意識して

彼女と同棲をスタートさせた。

 

一緒にいられるのが

嬉しくて仕事も苦にならない。

 

楽しい夫婦ごっこは

幸せだった…

 

 

寒い冬のある日、

仕事終わりの飲みから帰り

寝室へ行くと

 

彼女は先に寝ていて

布団の横の小さな電気だけが

わずかな光を作っていた。

 

電気を消そうと近づくと

そこには彼女の

手帳が置いてある。

 

その時、写真のことを

思い出した…

 

見せたがらない妹の写真。

 

なんとなく気になり

彼女を起こさないように

布団に背を向けて

静かに手帳を開いてみると

 

最初のページに妹の

写真が挟まれていた。

 

写真の中で左手で笑いながら

ピースをする妹は

やはり彼女に似ている。

 

 

見たんだね…

 

背中から声が聞こえる。

 

その時やっと気が付いた、

 

写真の女性の左手首に

あのミサンガが…

短い怖い話『いもうと』

まとめ・解説

実際にこの写真に写っていたのは

双子のどっちなのか…

 

ミサンガを彼女がしなくなった

時から妹は姉のふりをして

男といたのか…

まとめ

 

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怖い話【ほん怖・実話】落ちた理由|洒落怖Lv2

怖い話・ほん怖『落ちた理由』
洒落怖…怖怖

私の高校は三階建てで、
私は三階の一番端の教室でした。
受験が近づいた夏の日、
夏期講習で授業を受けていた私は、
少し眠くなってしまって
窓の外を眺めていました。
天気があまり良くない
曇りの日でした。
雨が降りそうだな、
とぼんやり見ていると、
上から人が降ってきたのです。
黒い髪の女の人が
向こうを向いて窓の外を
落ちていきました。
後頭部しか見えなかったので
どんな顔で落ちていったのか
わかりません。
私は思わず悲鳴を上げました。「どうした!」「窓の外を、
誰かが落ちていきました…」
教室はパニックになって、
何人かが窓から外を覗き込むと
やはり黒い髪の女性が
外に倒れていました。
飛び降り自殺でした。その後は授業になりません。警察と救急車が来て、
泣き出す生徒や怖がる生徒で
教室は大騒ぎ、

むやみに口外しないように
学年集会で話をされた後
早々に家に帰されました。

 

何日か夏期講習が
休みになった後、
もうそろそろ落ち着くだろうと
授業が再開されました。

私は窓の外を見るのが怖くて、
教室の真ん中の男子と
席を替えてもらって
授業を受けていました。

 

「うわあ!」

 

授業の終わりごろ、
その男子が悲鳴を上げました。

なんだなんだ、
とみんながそちらを見ると
男子が青い顔をしながら
窓の外を指差して言いました。

 

「またあの人落ちてきました…」

 

そんなバカな、
たちの悪い冗談は止せ。

友人や教師に咎められた男子は
涙目になりながら、

うそじゃない、
黒い髪の女の人だった、

と訴えます。

 

私が何より怖かったのは、

「その女性は
横向きに落ちてきたから
顔はわからなかった」

と言ったことです。

 

私が見たときは後ろ向きでした。

 

それからしばらく、
あの人は落ちてくることは
ありませんでした。

正確には、
窓に外から板が貼られ
外が見えないようにしたので、
落ちてきても
わからないようにしていました。

私たちはそれでも、
できるだけ外を見ないように
授業を受けていました。

 

ある日、台風が近づいてきて
風が強く、
あまり新しくない校舎は
ガタガタと音を立てていました。

元の席に戻っていた私は

バキ!

という大きな音に
思わず窓の方を見てしまったのです。

風で窓に貼られていた板が
飛んでいくのがわかりました。

 

そして、またあの
黒い髪の女の人が落ちてきました。

 

私は恐怖で息が止まりました。
女の人は、完全に
こちらを向いて笑っていたのです。

板が取れた音で、
私だけでなく教室の
ほとんどの生徒と先生までもが
窓の外を見ていたので、
またあの日のように
教室は大パニックになりました。

 

それ以来、私たちは
あの教室を使用していません。

別の部屋で授業を受け
無事に皆受験を乗り越え、
卒業しました。

 

あの女性の顔が今でも
夢に出てきます。

怖い話・ほん怖『落ちた理由』

まとめ・解説

あの黒髪の少女は
なぜ自殺なんてしたのか。

そして、こちらを向いた時に
なぜ笑っていたのか。

分からないことだらけだが
一つわかることは、
この少女は誰かの気を
引きたかったということ。

だから、繰り返し落ちて
その反応を見たかったのだろう。

まとめ

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怖い話【ほん怖】山奥の異形|洒落怖Lv2

怖い話・ほん怖『山奥の異形』
洒落怖…怖怖

 

山であった、忘れられない
怖い話です。ドライブをするのが好きな友達に
誘われて、一泊二日の
旅行に出かけました。友達の運転するワゴン車
に荷物を載せ、助手席に自分
後部座席には友達の飼っている
犬のゴンを乗せて、山の中にあるキャンプ場で
一泊して帰ってくる
という計画でした。当日、朝から出発して
様々な観光地をめぐり、おいしい蕎麦を食べに行ったり
広い公園のドッグランで
ゴンを遊ばせたりして、
楽しく過ごしました。そろそろキャンプ場に向かおう
ということになって、
山の上を目指して
車を再び走らせます。少し薄暗くなってきたころ、
友人がナビをいじり始めました。どうした?いや、
もう着いてもおかしくない
はずなんだけど、
知らない間に
道からそれちゃったみたいなんだよ。
みると、
キャンプ場を目指していたはずの
ナビの目的地が、
当初より少しずれて
表示されていました。ひとまず元の道に戻ろうと
車を走らせていると、
開けた場所に出ました。どうやら、
小さな集落に出てしまった
みたいでした。

この集落の人に、
道を尋ねてみよう
ということになり、
車を降りて家の前に向かいました。

 

家の玄関先には、
不思議な飾りが
ぶら下げてありました。

黒い厚紙?のようなもので
ぐるぐると螺旋を作ったものに、
赤い糸を何本も絡ませてあります。

 

少し不気味なその飾りは
よく見るとこの集落の
周りの家すべての玄関先に
ぶら下げてありました。

 

何かお祭りだったのかな?

 

それにしては静か過ぎないか?

…ごめんください!
道に迷ってしまったのですが!」

 

とんとん、と戸を叩き
友達が大声を上げます。

しかし、電気は付いているのに
いっこうに誰も出てきません。

 

すみませーん

 

あんた!
この辺の人じゃないんだろ。
今日はもう誰も外に出ない。
あんたら早く山を降りたほうが良い。

 

突然声をかけられて
びっくりして振り向くと、

向かいの家の扉の隙間から
おじいさんが
こちらをのぞいています。

周りをきょろきょろして、
何かを警戒しているみたいでした。

 

あの、道に迷ってしまって

 

来た道をまっすぐ戻りなさい。
ここにいてはいけない。
あれが来るから
今日はみんな出ないんだ

 

あれって?

 

聞き返す前に、
それだけ言っておじいさんは
ぴしゃりと戸を閉めてしまいました。

 

ただならぬ気配を感じた僕と友達は
慌ててゴンの待つ車に乗りこみ、

ふもとにあった
ガソリンスタンドの住所を入れて
車を発進させました。

 

ふと村のほうを振り向いたとき、
異様なものが目に入ったのです。

 

何か、真っ黒で大きな
蛇のようなものが
山の上から村に向かって
ずるずると降りてきているのです。

 

やばいやばい、
早く!早く降りよう!

 

なんだあれなんだあれ

 

同じく友達もそれを見たのか
アクセルを全開にして
車を走らせます。

その蛇のようなものは、
家を覗き込むような仕草をして、
どんどん村の中に
入ってきていました。

 

あの飾りがあると入れないんだ…

 

と、その時、
遠目でよく見えませんでしたが
確かにそいつが
こちらに気づいたのがわかりました。

ずるずるとこちらに向かってきます。

 

きた!やばい!いそげ!

 

狂ったように吼え続けるゴンが
キャイン、と声をあげて
どさりと倒れた音がしました。

 

ゴン!

 

振り向くな!

 

慌てて振り向こうとした友達を
必死で抑えて、
そのまま車を走らせます。

ガソリンスタンドの明かりが
見えてきたころ、
恐る恐る振り返ると、

もう何も追ってきて
いませんでした。

 

そのあと、
慌てて動物病院に行き
何も話さないまま解散しました。

 

あれは何だったのか、
調べてみても全くわかりません。

友達とは今でも遊びますが、
あのときの話は
何となくできないままでいます。

 

怖い話・ほん怖『山奥の異形』

まとめ・解説

山奥にある集落には
様々な怖い話や伝説が残っていて
地図には載っていない村や

ある理由から
消されてしまった村も
存在する。

山道でナビが狂うことは

日常的にあるが
これはGPSやナビのデータが古い
というだけでなく、

何者かに導かれているのかも
しれない…

まとめ

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怖い話【実話】スコップ|洒落怖Lv2

短い怖い話『スコップ』
洒落怖…怖怖

 

大人になってから

スコップを持つことって

少ないと思う

 

俺は子供の頃

砂場遊びにハマった時期があって

よく公園の砂場に

一人でも遊びに行っていた。

 

今思うと何が面白かったのか

全く理解できないが

なぜか楽しかった。

 

その日もいつもの公園に

スコップを持って

遊びに行ったんだ。

 

その日は6月7日で

いつも一緒に遊んでいた

たかし君の誕生日だった。

 

たかし君と遊ぶはずだったのに

砂場にはおじさん2人がいて

今日は砂場遊びはダメだ。

と言って

 

砂場のある公園には

入れなかった。

 

たかし君にも会えなかった…

 

少ししてたかし君は

遠くに引っ越したらしい。

 

らしいと言うのは

親がそう言っていたからだ。

 

そのうち俺は砂場にも

公園にも遊びに行かなくなり

大人になった。

 

結婚して、子供も生まれた。

 

務めている会社が

有給を消化しろと言うので

久しぶりに実家の

両親に会いに行くことにした。

 

両親は喜んだし

息子も小旅行気分で

はしゃいでいる。

 

せっかくなので息子と

近くの公園に

遊びに行くことにした。

 

昔よく砂場遊びをした

あの公園だ。

 

誰に似たのか息子は

砂場に一直線!

手には昔俺が使っていた

スコップがある。
(奇跡的な物持ちの良さ!)

 

独りでキャッキャと

遊び出した

 

俺も同じ歳の頃

あんな感じだったな…

息子が遊んでいる姿を見て

昔が懐かしくなった。

 

息子はよほど楽しいのか

独りで砂をいじりながら

喋り続けている。

 

おままごとをしているようだった

 

日が暮れてきたので

帰ることになりその道で

息子に聞いてみた

 

さっきは何をしていたの?

 

砂で道路を作ってたの。

 

本当に自分によく似ている。

俺も砂場に行っては

道路を作ったものだ。

 

誰と作っていたの?

 

息子がずっと喋っていたので

一応、空想の相手を聞いた。

 

その瞬間なぜか息子は

俺の目をじっと見つめて言った。

 

 

たかしくん。

 

あのね、たかしくん

今日おたんじょうびなの。

 

6月7日の出来事だった…

 

 

あとで両親に聞いたところ

たかし君は引越しで

いなくなったわけではなかった。

 

あの日、砂場に入れなかったのは

たかし君の遺体があった場所を

警察が調べていたかららしい。

 

怖い話【実話】『スコップ』

 

まとめ・解説

たかし君はこの男を

覚えていたのかもしれない。

 

自分の姿が見えないため

息子と遊んで伝えることで

思い出してほしかった

のでなないだろうか。

 

子供には幽霊が見える

というがこれは

本当である。

 

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怖い話【実話・ほん怖】旅館|洒落怖Lv2

怖い話・実話『旅館』
洒落怖…怖怖

 

友人との温泉旅行から
帰ってきた兄が、
暗い顔をして話してくれたのが
この話です。
学生時代の友人たちと
男ばかり4人で
「たまには温泉でも行こう」という事になったそうです。それも、せっかく男ばかりで
いくのだからガイドブックには
載っていないような所に
行こうと色々計画し、
のんびりできそうな
東北のしなびた温泉宿に
決定しました。
出発する日は良く晴れて
全員体調もよく、
いい旅行日和でした。
レンタカーを借りて、
あまりきちんと整備されていない
山道を越え、
周りの風景がどんどん
田舎になっていきます。
それもまるで冒険のようで、
車内は盛り上がりました。
その温泉宿に着いたのが
午後2時頃。
 

ちょうど到着したあたりから、
あんなに晴れていた空が
少し曇りだしました。

 

残念だけど
とりあえず部屋に入って
休憩しよう、
とチェックインを済ませます。

 

「あの、今日予約していたT田ですけど」

 

「…ああ、いらっしゃいませ…。4名さまですね。」

 

受付にいた
女将さんらしき人は、
何だか陰気な感じだったのですが
流行っている宿でもないし
こんなもんだろうと
特に気にもしませんでした。

 

二階に上がって
一番奥の部屋を目指して歩くと、
途中にある部屋からは
がやがやと人の声が聞こえます。

 

こんなしなびた旅館でも
結構客が来てるんだなあ、
などと話しながら、

自分たちの部屋に
足を踏み入れた瞬間、
兄は背筋がぞくっとしたそうです。

 

いきなり
気温が下がったような気がして
思わず友人たちの方を見ると
3人のうち1人が
同じタイミングで兄の方を見ました。

 

「なあ、ここ」

 

「うん。ちょっとやばいかも。」

 

こちらを見た友人Bは
少し霊感のある人だったので、
より強く、
何かいやな雰囲気を
感じていたそうです。

 

後の二人は
全くわからなかったそうですが
Bが見える人だということを
知っていたので、
兄も含め思わず体を固くします。

 

部屋は、扉を開けるとまず
玄関のように小上がりになっていて、
靴を脱いでふすまを開けると
8畳ほどの部屋に
なっているものでした。

 

とりあえず入ってみようと
そっとふすまを開けて
中を覗きます。

 

「「うわぁああ!」」

 

Bと、なぜか兄も
その異様なものを
見てしまいました。

荷物を持った
まま廊下へ飛び出し、
廊下の踊り場まで走りました

後の友人も着いて走ってきます。

 

ふすまを覗いた先には
部屋の中をぐるぐると回る
白い服の女性がいました。

顔は伏せていて
わからなかったのですが、
ふすまをあけたこちらを
見ようともせずにぐるぐると
部屋を回っています。

 

しかし、兄たちの方に
気づいたのか、
そのままこちらに向かって
こようとしたので、
Bは思わず襖を閉めて
飛び出したのでした。

 

「あれは本当にやばい、お前も見ただろう?」

 

「ああ、ぼんやりとだけど…」

 

「なに!?何が見えたんだ!?」

 

友人二人に説明し
部屋を変えてもらうか
最悪帰るしかない、
ということになりました。

 

「でも、他の部屋もいっぱいみたいだし…」

 

先ほどの廊下のざわめきを思い出し
兄が呟くと3人が
怪訝な目でこちらを見ます。

 

「何言ってるんだ?他に客なんていないぞ」

 

「ずっと、今みたいにシーンとしてたじゃないか」

 

しばらく4人で顔を見合わせて
階段を駆け下り、
逃げるようにその宿を
キャンセルして出たそうです。

 

その後やっぱり
ガイドブックにある大きな宿に泊まり
人のざわめきに安心した
と兄は笑っていました。

怖い話・実話『旅館』

まとめ・解説

旅館やホテルなどの
宿泊施設にはこういった
心霊現象がつきものです。

安い宿には理由があるし
人気の宿はそういう
部屋はお客に貸さない
と決まっています。

なぜかわからないけれど
安いというものには
それなりの理由があるんです。

まとめ

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怖い話【実話・ほん怖】炭鉱跡地|洒落怖Lv2

怖い話・実話『炭鉱跡地』
洒落怖…怖怖

 

北海道には、
多くの炭鉱跡地が存在します。そして、炭鉱跡地には
必ずと言っていいほど
不思議な話や、怖い話が
いくつかあります。今回は、北海道のある炭鉱での
不思議な体験談をお話します。Yは、バイクでの
ツーリングが趣味でした。その日もYは、
仲間と共にバイクで
遠出をしていました。「なぁ、心霊スポット行かないか?」仲間の1人が唐突に、
そんな事を言い始めた。「この辺の心霊スポットって…
あの炭鉱か?」Y達がその日走っていた
場所の近くには、
北海道でも有名な
炭鉱跡地がありました。その炭鉱跡地は、
病院や学校、娯楽施設など
当時の街の姿も
そのまま残されており、
いわゆるゴーストタウン的な
状態でした。しかし、有名というだけあって
面白半分で訪れる者も多く、
その上、地元のヤンキー達の
溜まり場状態で酷く荒らされており、
それが更に怖さを
助長させていました。 

「明るいうちに行ったって、
何も出ねーんじゃねぇの?」

 

「だから、行くんだよ!
だって何かあったら怖ぇじゃん!」

 

言い出しっぺのくせに弱腰の仲間に
Yは苦笑しながらも
結局その炭鉱跡地に
向かうことにしました。

 

初めて訪れた炭鉱跡地。

 

昼間でも充分すぎるくらい
不気味な雰囲気を
醸し出していました。

 

「こんな明るくても、
やっぱり雰囲気あるよなー。」

 

「でも俺こういう雰囲気好きだわ!」

 

「わかるー!」

 

皆でワイワイはしゃぎながら、
入れそうな廃墟を
探検して回っていました。

 

「あ!!」

 

突然、仲間の1人が大声をあげた。

 

「ビックリしたなー!なんだよ!!」

 

「なぁ、あれって鉱山の入口じゃね?」

 

仲間が指さす方向を見ると、
トンネルがありました。

 

トンネルの入口にはトロッコがあり
線路がかなり奥まで
続いてるように見えます。

 

「なぁ、どうせなら入ってみね?」

 

Y達の冒険心は一層盛り上がり、
満場一致で鉱山探検をすることに。

 

「トロッコはさすがに動くわけねーか。」

 

「そりゃそうだろ!」

 

一歩トンネルに入ると、
奥は明かりひとつ見えず
どこまでも深い闇。

 

「やっべー!
鉱山とか初めて入ったわ!」

 

「灯り点いてくれてれば、
もっとよく見れるんだけどな」

 

ケータイのライトで
足元を照らしつつ、
ゆっくりと奥へ進む。

 

かなり奥まで歩いただろうか。

 

すると、トンネルの灯りが
点いているところまで
辿り着くことができた。

 

「お!これでよく見えるな!」

 

「でも、さすがに見つかったら
怒られるんじゃね?」

 

「そうなったら、
謝ればいいだけだって!!」

 

初めて見る鉱山内部に興奮し、
全員少し気が大きくなっていました。

 

すると奥から作業をする音や、
作業員の声が聞こえてきました。

 

「なぁ、さすがにヤバくねぇか?」

 

「そうだな。見つかる前に帰ろうぜ。」

 

 

太陽光が眩しい。

先程までの薄暗い世界とは真逆だ。

 

 

「いやー。すごかったな。」

 

「でも、見つからなくてよかったよ」

 

「それな!!」

 

しかし、
すっかり閉山していると
思ったのに、
まさか稼働してるなんて…。

 

…え?なんで稼働してるんだ?

 

 

「おい、俺ら今何しに来た!!」

 

Yは、仲間たちに尋ねた。

 

「何って、心霊スポット探索だろ?」

 

「どうしたんだよY、
一瞬で記憶抜けたか?」

 

仲間たちは、
笑いながらYを茶化す。

 

しかし、Yは真顔で

「心霊スポット…
だよな、そうだよな。」

 

Yは、気づいてしまった。

 

心霊スポットだろ?
炭鉱跡地だろ?

じゃぁ、なんでさっきの
トンネル灯りが点いてたんだ?
なんで人の声が聞こえてきたんだ?

 

そう、ここの炭鉱は
何十年も前に閉山されている。

 

人の声はおろか、
灯りなど点いているはずがない。

 

全員で今来た道を振り返る。

 

先程まで探検していた
トンネルの入口が
レンガで塞がれていた。

 

俺たちは、一体
何を見ていたんだ?

 

怖い話・実話『炭鉱跡地』
洒落怖…怖怖

 

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怖い話【実話】蛇ノ路|洒落怖Lv2

怖い話・実話『蛇ノ路』
洒落怖…怖怖

 

私が昔住んでいたところは、
山に囲まれた田舎町。学校へ通うには、
長い直線の坂を
登らなければいけませんでした。子供ながらに
それがとても面倒で、
どうにか近道できないものかと、
いつもそんな事を思いながら
通っていました。ある日、
私は近所の友達から「実は、近道がある。」という話を聞きました。それは、私も存在だけは
知っている道でしたが
実際に通ったことはなかったのです。祖父から、「あの道は絶対に通ってはいけない。」と言われていたから。いつもの直線坂が始まるところに
分かれ道があり、
その片方が通ってはいけない
と言われている道でした。「通ってはいけない」
と言われているのも
あるのかもしれませんが、いつもその道を
横目で見ながら
何となく嫌な気を感じていました。その道は、
木が生い茂っており
昼間でも何となく薄暗く、
気持ち悪い雰囲気を
醸し出していたのです。友達は「行ってみようよ」としつこく誘ってきましたが、
私は祖父に怒られるのが怖いし、
なんとなく
嫌な予感がしたので断りました。その日の夜、
私は祖父にどうして、
あの道を通ってはいけないのか
と尋ねました。すると祖父は「あそこは、蛇が沢山出るんだ。
噛まれたりしたら危ない。」と教えてくれました。たしかに、
蛇に噛まれるのは嫌だなと思い、
改めて゛あの道は通らない”
と心に決めました。

 

何年かたち、
私は中学生になりました。

 

相変わらず
あの道を通ることはなく、
頑張って直線坂を登って
登校していました。

 

しかしある日、
私は寝坊をしてしまい
学校に遅れそうになりました。

 

このまま走っても、絶対に間に合わない!

 

途方に暮れていた私は、
ふとあの通ってはいけない道を
思い出しました。

 

蛇が出るって言ってたけど…
走れば大丈夫だよね。

 

そう自分に言い聞かせ、
私は初めて通ってはいけない道に
足を踏み入れました。

 

一歩足を踏み入れると、
そこは何とも言えない
ジメッとした空気で、

遠目から見ていた通り、
やはり薄暗く気味が悪い道でした。

 

早く走り抜けよう…。

 

そう思って走り出そうとした瞬間。

 

グシャ

 

何かを踏んだ感触がし、
足下を見ると私は
蛇を踏んでいました。

 

「うわあああ!」

 

私は驚き、
全速力で走りました。

どれだけ走ったでしょうか。

 

ようやく森の出口らしいところが
見えてきました。

 

よかった。これで出られる。

 

そう思った瞬間。

 

ズサァァ

 

何かに足を取られ
転んでしまいました。

 

「痛っ…。」

 

何かと思い、
振り向くと信じられない光景を
目の当たりにしました。

私の足首に
大きな蛇が絡み付いていたのです。

 

「きゃあああ!!!」

 

必死に逃れようとしても、
蛇は更に私に絡み付いてきます。

 

そして、足首、太もも、お腹…
どんどん上に登ってきます。

 

ごめんなさい!

ごめんなさい!ごめんなさい!

 

私は謝ることしかできませんでした。

 

胸、首、いよいよ蛇は
私の顔の所まで登ってきて…

 

「よくも私の子供を殺したな」

 

私はそのまま気を失ってしまい、
気づいたら
病院のベッドの上にいました。

 

祖父や両親に
こっぴどく叱られたのは
言うまでもありません。

 

後ほど聞いた話によると、
大昔あそこの森で子供が殺され、
それにショックを受けた母親
が同じ場所で自殺し、

その怨念が蛇に乗り移った
という伝説があるそうです。

 

私は、退院してすぐに
踏み殺してしまった蛇の
供養をしました。

 

その後は、特に何も無く
平穏な日々を過ごしています。

 

私は、あの時一歩間違えれば
殺されていたのでしょうか?

 

そう思うと、
あの道はもう一生
通りたくありません。

 

 

怖い話・実話『蛇ノ路』

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怖い話まとめ。洒落怖

怖い話は世の中に

数え切れないほどあり

洒落にならない怖い話を求める

我々を怖がらせ、楽しませてくれる。

 

洒落怖ほん怖という言葉が

あるくらいで、

怖い話には人間の好奇心を

くすぐる不思議な魅力があるのだ。

 

これからも洒落怖

実話ヒトコワほん怖などの

怖い話を集めては

まとめていこうと思う。

 

そして、私がいなくなった後も

怖い話まとめは更新され続ける。

 

なぜなら…

怖い話・まとめ
ヲワり。

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