フローラン・ダバディという人を覚えていますか?
初めて聞く方も記憶にある方もいると思います。
ダバディは1998年から2002年の日韓W杯で日本代表監督を
務めたフィリップ・トルシエのパーソナルアシスタントとして
W杯本選で日本のグループリーグ突破に貢献しました。
パーソナルアシスタントと言っていますが
分かりやすいところでいうとトルシエ監督の通訳を
担当していたのがダバディです。
そのダバディが日本代表の前監督であるハリルホジッチが
トルシエよりも優れていると言っているのです。
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トルシエのそばで息を合わせて戦ってきたダバディが
ハリルホジッチを評価するのはなぜなのか。
少し調べてみました。
目次
ダバディとハリルの関係
ダバディはフランスのパリ出身のジャーナリストで
上流階級生まれのお坊ちゃまだそうです。
ダバディはサッカーの解説をしていましたが
フランスの上流階級ではサッカーというスポーツは
労働者階級のスポーツでダバディは親や親戚にはサッカーに
関わっていることを隠していたそうです。
(いまだにそんな風習が残っているのですね。)
2002年の日韓W杯でトルシエジャパンがベスト16で敗退し
トルシエ監督の退任と同時にダバディも
日本代表を去ることになりその後はスポーツキャスターや
雑誌のコラムを書くなどの活躍をしました。
そんな時、WOWOWでハリルホジッチの通訳の仕事が入ってきます。
その内容と言うのがEURO2016の解説。
2人はお互いの実家に行き会うなど仕事だけではなく
プライベートでの親交も深くなり
互いをリスペクトしあう仲になりました。
ダバディ「ハリルはトルシエより上」
WOWOWのEURO2016のアンバサダーとして
試合の解説を務めることになったハリルホジッチと
その通訳のダバディ。
ダバディは1か月間にわたりハリルと2人でサッカーの試合を見続け、
そのうちにハリルの洞察力や戦略眼に圧倒されたそうです。
ハリルからはカリスマ性があふれ出していて
戦略に関しての頭脳はトルシエよりも上だとダバディは
語っていました。
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さらに、トルシエは息抜きが必要だったが
ハリルは24時間サッカーでも大丈夫な人で家でずっとサッカーを観て
研究し仕事をし続けられる人。
とハリルの以上過ぎるくらいのサッカーへの熱にも
驚きを敬意を持ったようです。
才能や持っているオーラだけでなく努力も伴うのが
日本代表の前の監だったんですね。
そして、ハリルがトルシエよりも上だという
いかにもハリルらしいエピソードがありました。
それは、EUROの最終日にベンゲル監督との対談で
ベンゲルとハリルのためにホテルを取ったダバディ。
ベンゲルは5つ星のホテルで、ハリルは違うホテル。
それを知ったハリルはダバディに激怒します。
「私よりもベンゲルの方が上だと言うのか!!」
ハリルらしいでしょ?
実はダバディは自身がとても気に入っているホテルを
ハリルに利用して欲しくてベンゲルとは違うホテルを
用意したのですがハリルは怒ってしまったようですね。
ダバディがそのことを伝えてもしばらく怒りはおさまらず
ハリルとダバディは言い合いになりますが
突然ハリルが黙ってしまいそのまま喧嘩は終わりました。
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トルシエはが日本代表監督になったのはベンゲルに
監督のオファーを出して何度か断られたため
トルシエに決まりました。
言い方はかなり乱暴になってしまいますが、
ベンゲルに断られて仕方なくトルシエになったのです。
一方ハリルはベンゲルと宿泊先のホテルですら対抗!
このプライドの高さや負けず嫌いな性格は
完全にハリルの方がトルシエよりも上ですよね。
ちなみにダバディとハリルの喧嘩はそれきりで
仲良しで尊敬しあう関係にあるようです。
記事:堂安律が西野ジャパン入りへ猛アピール!!
ダバディが通訳なら?
この事を知ってしまうともしダバディがハリルホジッチの
通訳として就いていたら別の結果になっていたかもしれない
と思わずにはいられません。
ダバディが言うには、日本の記者たちはハリルに対して
リスペクトが無さすぎたようです。
ハリルは普段は冗談をいったりおどけて見せるなど
社交的な面もあるようですが日本でのハリルは
全くそういう部分を失い孤独に見えたと言います。
言葉が通じない異国に来てどんどん孤独になり
次第に孤立してしまったハリル。
ダバディはトルシエの通訳時代に
気をつけていることがありました。
それは、サッカー以外の部分で監督の孤独を
少しでも和らげる事。
日本人監督であっても上で指揮する人間には
孤独はつきものです。
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プライドの高いハリルですから自分を強く見せようと
必要以上に高圧的になってしまったのかもしれません。
監督はチームを管理しますがアシスタントは監督のケアや
フォローが必要なのです。
ダバディがハリルの時もアシスタントだったら
きっと違ったハリルを見られてかもしれませんし
ハリルジャパンも違った形になっていたかもしれません。
ここへきて、日本代表監督を経験した2人の通訳を
務めたことがあるダバディの言葉が
日本人がハリルに持っている誤解を解くというのは
なんとも皮肉なものです。
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