世にも奇妙な物語2018秋に
放送された川栄李奈さん主演の
怖い話「クリスマスの怪物」の
最後の結末が怖いですね。
この記事ではまだ見ていない
人も分かるように
「クリスマスの怪物」の内容と
ラストの意味を解説します。
川栄李奈さん演じる主人公の
奈央(なお)はどうなった?
彼氏の良輔(りょうすけ)や
友人の美晴(みはる)、
いじめられっ子の秀美(ひでみ)に
何があったのか!
では、世にも奇妙な物語の
解説をしていきましょう。
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目次
世にも奇妙な物語:クリスマスの怪物(怖い話)
では初めに世にも奇妙な物語
「クリスマスの怪物」の
ストーリーを見ていきましょう。
※原作の「薄氷の日」の内容をミックスしている部分があります。
怖い話:クリスマスの怪物
クリスマスを彼氏の良輔(りょうすけ)と過ごす奈央(なお)は良輔が予約してくれた銀座のレストランへ胸を高鳴らせながら向かっていた。
さっき良輔が電話で「今夜はきっと忘れられない夜になるね。」と言われた奈央はクリスマスの今日、プロポーズされるに違いないと確信した。女性なら誰でも期待してしまうかもしれない。
良輔とは合コンで知り合ったのだが、特別イケメンでもないし素朴だったので他の女子は良輔とはほぼ話をせず奈央だけがなぜか良輔とたくさん話をしていた。良輔と連絡先を交換したのも奈央だけだった。
デートを数回繰り返したのちに良輔に告白されて付き合うことになったのだが、なんと良輔はITの会社を起業している超がつくほどのお金持ちで、それを知った奈央の友人は合コンで良輔に近づかなかったことを後悔していた。
運よく玉の輿に乗れると思い奈央は上機嫌。自分は神に愛されていてすべてがうまくいっている。他の人とは違う!
レストランへ歩を進める奈央の後ろから女性の甲高い声が聞こえたような気がして寒気がした。クリスマスの怪物の存在を思い出したのだ。
クリスマスの怪物と言うのは、「秀美(ひでみ)」という女性でこの子は奈央の中学時代の同級生だった。秀美は元々は頭の良い子だったが、中学3年生の時にマンションから飛び降りて一命はとりとめたものの、脳挫傷により幼稚園児以下の知能しかなくなってしまった。
足を複雑骨折したため杖なしでは歩けなくなってしまい、自宅で介護を受ける生活を送っていたようだ。
中学卒業後の高校1年生のクリスマスイブに奈央は偶然にも秀美を見かけ、それから毎年クリスマスイブになると必ず秀美は奈央の前に姿を現した。
秀美がマンションから飛び降りたのは学校での「いじめ」が原因で、その主犯格が奈央の友人の美晴(みはる)だった。美晴はなぜか秀美をウザがり、限度の越えたいじめを繰り返した。
トイレの便器に顔を突っ込み、水を飲ませる。
河原で秀美が吐くまでお腹を蹴る。
秀美の下着を無理やり脱がして写真を撮る。
といった、明らかにやり過ぎないじめを繰り返していた。そして奈央にはお気に入りのいじめ方があった。それは、クリスマスイブに秀美を駅前に一人で立たせて奇妙なお遊戯をさせることだった。
そのお遊戯というのは、大きな声で『森のクマさん』を歌いながら腰をくねらせ、脚を開くなんとも下品なものだった。秀美は奈央には近寄ってはならず、誰かに声をかけられたら必ず「あたしは、ばかでぇぇえす!」と絶叫するのだ。
秀美は飛び降りてからは学校に来なくなり、中学の卒業式にだけは両親に連れられて参加した。粛々と式が行われるなか突然、「あるぅひぃ、もりのぉなぁか、くまさぁんにぃ」と秀美が大声で歌い出し「あたしは、ばかでぇぇえす!」と繰り返していたのをよく覚えている。
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そう言えば、毎年クリスマスイブに出くわす秀美は杖をつきながら不気味に『森のクマさん』を歌って「あたしは、ばかでぇぇえす!」と商店街で叫んでいた。
人はそんな秀美を憐(あわ)れみながらも少し面白そうにチラチラを見ていたが、奈央は知らない振りをして去っていた。
良輔との待ち合わせのレストランに着くと後からして良輔が遅れてやってきた。「いま、少しおかしな人を見かけたよ。」杖をついて『森のクマさん』を歌ってる女がいたそうなのだ。
奈央はなんだか良輔の考えを聞いてみたくなり、秀美の話を自分が関係していない友人の話として話してみた。
良輔は顔をしかめながら考えこう言った。
「うーん、難しいけれど、クリスマスだから神様がイジメた方に謝るチャンスを与えているのかもしれないね。」
「因果応報という言葉があるだろう?悪いことをしてしまった人は必ず罰を受けなければいけないと思うんだ。」
「だから神様はきっと、クリスマスに奈央の友達に謝るチャンスを与えているんだよ。」
奈央はなんだか自分が秀美に謝れとでも言われているようで少し腹がたった。(なんで私が謝るものですか!)そんな考えを悟られまいと、奈央は良輔からみて自分が可愛く見えるように「良輔さんって素敵ね。」と言ってみせた。
レストランを出ていよいよプロポーズされると奈央はそわそわしていた。「あるぅひ、森のなか、クマさぁんに…」2人が歩く銀座の街の奥の方からクリスマスの怪物が来るのが見えた。
「良輔さん、怖いわ。行きましょ。」奈央は良輔を引っ張りその場から逃げようとした。しかし、良輔は動かない。
「なにしてるのよ!行きましょうよ!」
すると良輔は怖い顔をしてこう言った。
「奈央、きみはそれでいいんだね。」
「僕はあそこまで言ってあげたのに、きみは愚かだ。チャンスをあげたのに…彼女が誰だか見ておいで。」
見たくなんてなかったが良輔の強い口調に驚き、奈央はクリスマスの怪物を見に行った。
うそ。
秀美じゃない。
クリスマスの怪物をよく見ると、そこにいたのは秀美ではなく一緒にいじめをしていた美晴だった。
うそよ、だって美晴は同じ会社の先輩と結婚して幸せになっているって聞いたのに…
「この子も、何度も謝るチャンスをあげたんだよ。きみと同じようにね。せっかくチャンスをあげたのに、むだにしてしまった。」
すると奈央の横に車が止まり、良輔にやさしく車内に入れられ奈央はシートに腰掛けた。
運転席では若い男がハンドルを握っている。顔つきがどこか鹿を思わせる。
良輔は奈央の隣に座り話し始めた。
「今日はすべての人が、神の御心に触れる日さ。君にはあとで素敵なプレゼントがあるよ。」奈央は降ろしてほしいと頼むが、車は止まらない。ここが銀座なのか、それとも違う世界なのか、奈央には分からない。
「チャンスは何度もあったのに…」
良輔は気の毒そうな口調で呟いた。
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【クリスマスの怪物】最後の意味と解説。ラストの結末はどうなった?
【世にも奇妙な物語】で放送された
『クリスマスの怪物』はジャンル的に
怖い話に分類されます。
『クリスマスの怪物』は
「水銀虫」という短編小説の中の
『薄氷の日』という話が原作に
なっています。
この話で気になるのが
- 良輔は何者なのか
- 秀美と良輔の関係
- 奈央は最後どうなったか
ではないでしょうか?
話のラストの結末としては
奈央も友達の美晴と同じく
秀美のような状態にされてしまう
ことになるでしょう。
結末としては怖いラストに
なっていますが良輔が何者で
秀美との関係についての解説が
必要だと思います。
彼氏が奈央をひどい目に遭わせる
なんて意味がわからないですからね。
では、意味を解説して行きますが
あくまで私個人の解釈なので
その辺はご了承くださいね。
良輔はサンタクロースを
よそおっていたことはわかります。
最後に乗った車がソリで
良輔がサンタクロースで運転手が
トナカイということです。
そして、良い子にはプレゼントを
あげなければいけないのが
サンタクロースの仕事。
では、なぜ良輔は奈央と美晴が
秀美をいじめたことを
知っていたのか。
それは、良輔が秀美の兄だったから!
良輔は30歳で奈央は24歳。
ITの会社を立ち上げた良輔は
その技術を使って秀美の情報を
得ていたのかもしれません。
そして、秀美の飛び降りから
10回は謝るチャンスを与えるために
毎年クリスマスになると
奈央の前に秀美を現せていた。
しかし、9回目のチャンスを
棒に振った奈央に最後のチャンスを
与えようと合コンをセッティングして
奈央に近づいた。
そう、奈央とだけ話していたのも
初めから奈央に近づくため。
そして、うまく交際を始め
妹の秀美が侮辱された
クリスマスイブに最後のチャンスを
与えたのではないでしょうか。
それでも謝らない奈央に
妹と同じ目に遭わせるという
クリスマスプレゼントを
用意していたのです。
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【世にも奇妙な物語】怖い話:クリスマスの怪物の解説まとめ
【世にも奇妙な物語】で紹介された
『クリスマスの怪物』。
因果応報という言葉通りの
結末でしたね。
チャンスを与えられていたことに
気がつかなかったために
最後は恐ろしい目に遭いました。
しかし、考えてみてください。
クリスマスの怪物を「秀美」
としていますが本当の怪物は
いじめていた「奈央」や「美晴」
だったのかもしれません。
良輔を秀美の兄弟だと解説で
書いていますがもしかすると
本当に良輔はサンタクロースで
悪い子に恐ろしいプレゼントを
あげているのかもしれません。
そう、サンタクロースこそが
クリスマスの怪物なのです。
せっかくチャンスを与えたのに…
あなたも気をつけてくださいね。
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