インフルエンザのウイルスってどうやって増えているの?
新型インフルエンザってどこから出てくるの?
そんな疑問をイラストで分かりやすくまとめて見ました。
インフルエンザの豆知識としてなんとなく覚えておくのも良いかもしれませんよ。
意外と簡単で面白いのでさらっと見ていきましょう!
インフルエンザウイルスの増殖方法
①インフルエンザウイルスはまず細胞に侵入します。
②ウイルスは細胞の中で、自分が持っている武器の情報を工場に伝え、たくさん製造するように注文を出します。
③工場は注文通りに武器を作り、インフルエンザウイルスの増殖が完了するのです。
ここでウイルスの増殖に利用されたのは我々の細胞です。
感染した細胞は、自分の体のために新しい細胞を作る能力を持っていて、図で記した工場がその能力をさずかっています。
しかし、インフルエンザウイルスに支配された細胞は敵であるウイルスの増殖をせっせと手伝ってしまうのです。
植民地支配され、強制労働を課せられた奴隷のようですね。
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新型インフルエンザの誕生!!
新型インフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスから誕生します。
A型インフルエンザウイルスはヒトだけでなく、鳥やブタ、馬などへの感染が確認されています。
ただし、これらは同じインフルエンザウイルスではなく、通常はヒトのインフルエンザは鳥には移りません。
しかし、ブタは、
ヒト、鳥、ブタのインフルエンザにかかってしまう可哀想な境遇にあり、
ヒト→ブタ
鳥→ブタ
ブタ→ブタ
というふうに感染してしまうのです。
もしも、ブタのインフルエンザに感染しているブタがヒトのインフルエンザにも同じタイミングで感染したらどうなってしまうでしょう?
下のイラストで恐ろしい事実が明らかになりますよ!!
①ヒトインフルエンザウイルスとブタインフルエンザウイルスが同じ細胞に侵入します。
②両者が自分が持っている武器の情報を工場に伝え、たくさん製造するように注文を出します。
③2つの注文を受けた工場は両者の武器を作り、インフルエンザの増殖が完了します。
が、ここで!同時に注文を受けた工場ではヒトとブタの注文を区別せずに受け渡しをしてしまうため、
ヒトに渡すはずの武器をブタに、ブタに渡すはずの武器をヒトに渡す事故が起こり、
もともとは存在していなかった新しい武器の組み合わせを持ったウイルスが生まれてきてしまうのです。
これが新型インフルエンザウイルスの正体です!!
このように、通常では出会うはずのなかったウイルス同士が同じ細胞に侵入することで、
今まで持っていなかった新しい武器を得ることになるのです。
ここで生まれた新型インフルエンザウイルスはブタだけに感染するかもしれませんし、ヒトにも感染するかもしれません。
これが非常に恐ろしいところで、ブタの中で生まれた新型ウイルスがヒトに移り、大規模感染する可能性だってあるのです。
しかも、これは事前に予測できることではないため、ワクチンなんてあるわけもなく、予防をするにはマスクやうがい、手洗いを徹底するしかありません。
しかも、全く新しいタイプのウイルスに、体の免疫も上手く対応できずに症状が重く出てしまうことが多いです。
恐ろしい、、、
このように新型が生まれるのはA型だけなのですが、その理由として、
A型は他の動物に移る、そして武器組み合わせのパターンが144通りもある。→上の説明のように様々な種類が生まれる。
B型は他の動物に移らない。武器の組み合わせパターンが1パターンしかない。
C型はヒトとブタに移るが、武器の組み合わせパターンが1パターンしかない。→武器が入れ替わっても同じ武器なので関係ない。
ということが挙げられます。
新型インフルエンザは怖いものではありますが、うがい手洗い、マスク着用でしっかりと対策をとり、大流行があっても移らないように身を守りましょう。
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