怖い話:地下の声(洒落怖)

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怖い話:地下の声(洒落怖)

 

学生時代、短期間だけ

ゲームセンターで

アルバイトをしていました。

 

 

そこは古い駅ビルのテナントで

元は食料品店が入っていたそうです。

 

1階と地下が店舗だった場所で

今は1階がゲームセンター、

地下はバイトの

休憩場所になっていました。

 

長く使われていない

古い地下だったので、

ゴミや残骸がそのままにされていて

あまり気持ちのいい場所では

ありませんでした。

 

ある日、私はシフトの関係で

一人だけで休憩に入ることに

なりました。

 

夕食のコンビニ弁当を持って

地下に降り、休憩スペースで

食べることにしました。

 

休憩スペースにだけ蛍光灯があるので

他のだだっ広い空間は

真っ暗で怖かったのですが、

まだそこまで遅い時間でも無いし

大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、

そちらの方を見ないように

していました。

 

バイト仲間からも

「ここは出るぞ」とか

「あの人が辞めたのは見たからだ」とか

色々聞かされていたせいで、

変に意識してしまっていたのも

あるかもしれません。

 

弁当を食べ終えて

一服しようとした瞬間、

遠くの方でバタン、と

何かが閉まる音がしました。

 

直感的に、ここにいてはいけない!

と思い、1階に戻ろうと

立ち上がった瞬間に

金縛りにあったかのように

身体がうごかなくなったのです。

 

まずい、これはヤバイと

目だけ動かして奥の方を見ると、

「…けてぇ。」と

子供のような声が聞こえました。

 

バタン…ガチャン。

 

と何かが動き回る音も聞こえます。

 

その音がだんだんこちらへ

近づいてくるような気がして、

もう寒い時期だったのに

冷や汗が背中を流れ落ちるのが

わかりました。

 

「…けて…けてぇ…けて…」

 

そして、ふとその声が

聞こえなくなったかと思うと、

ものすごい悪寒と共に耳元で

 

「開けて!開けて!開けて!開けて!開けて!開けて!開けて!開けて!」

 

と子供の叫び声が響いたのです。

 

同時に、バンバンバンバンバン!

と何かを叩く音も聞こえました。

 

恐怖で気が遠くなりかけた時

ふっと金縛りが解けたので、

転びそうになりながら1階の店の方に

逃げ戻りました。

 

あまりの私の慌てように、

「出たか!」「大丈夫か」と

バイト仲間たちが駆け寄ります。

 

しかし、仲間たちに話をする前に

社員の店員がやってきて

事務所で詳しく話しをすることに

なりました。

 

その社員曰く

昔食料品売り場だったときに

子供の冷蔵庫の閉じ込め事故

があったそうです。

 

しかし、もう地下にも

別のテナントが入る予定なので、

このことは他言無用だと。

 

私はその後も

しばらくはバイトを続けましたが、

絶対に夜の時間は入りませんでした。

 

今でも、たまに夢を見る事があります。

 

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