今回は知った物勝ち!
ベタの飼育、第二弾です!!かわいいベタを、健康に、より美しく育てるために勉強していきましょう。今回は私のオススメ飼育環境についても紹介します。
まずは、前回お話しした
- 10リットル以上の水槽はフィルターが必要
- 5リットル以下の水槽はフィルター不要
の理由について明らかにしていきます。
これらの違いは明らか、水の入る量ですよね。水の量が多い方が水質の変化が少ない方に比べて穏やかで水質が安定します。
ここで不思議に思う方がいると思います。
水質が安定しない方にフィルターを設置した方が良いのでは・・・。
確かにその考えは間違ってはいませんが、ベタの性質と日常管理の便宜上、このような方法が良いと考えたのです。
ベタの遊泳力
プラカット(ヒレが短く体色が綺麗なベタ)以外のオスのベタはヒレが大きく、一般的に泳ぐのが苦手です。ヒレが重いのですね。
そこへフィルターからの水流を受けるとどうなるでしょう。
自分の体ほどの大きさのある巨大なうちわを持っている場面を想像してください。そこへ風が吹き付け続けるのです。
耐えられずに飛ばされますよね、もし耐えられてもかなりの体力を消耗してしまうはずです。
ベタに水流を当てるということは、そういうことです。
そのため、フィルターからの水流は極々弱めにすべきです。このため、ある程度大きな水槽でなければ水流を抑えることができず、ベタの体力を消耗し続けて弱らせてしまいます。
これが5リットル以下の水槽にフィルターが向かない1つの要因です。
それだけでなく、フィルターの吸い込み口にベタが吸い込まれて身動きが取れなくなってしまう場合があるので水流を弱めるための目の細かいスポンジを吸い込み口に使用するなどの工夫をしましょう。
水換え
もう一つの要因が日常管理、水換えです。
一度にどのくらいの量換えるか、どのくらいの頻度で換えるか。人によって様々ですが、我が家の基本スタイルは
10リットル以上の水槽・・・週に1回、3分の1程度
5リットル以下の水槽・・・3日に1回、半分〜3分の1程度
です。
どちらの管理が面倒だと思いますか?
と、この理由を説明する前に水換えの方法について触れて置かなければなりません。
まず、適当なバケツやプラケースに必要な分の水を入れ、カルキ抜きをします。
その後、ヒーターなどで水槽の温度と大体同じ温度に合わせてあげます。これを怠ると転覆病などの様々な病気の原因となるので、この手間だけは省かないでください。
次に水槽の水を抜き、作った飼育水を入れるといった手順です。
手間なので特に点滴法などは必要ないと思います(やって悪いことはないですが)。
では、
「どちらの管理が面倒だと思いますか?」
という質問に戻ります。
実は、週1回の水換えしかしない10リットル以上の方が面倒です。
例えば、20リットルの水槽で飼育する場合、1度に7リットル近くの水換えをすることになります。個人的に、3リットル以上の水換えはお手軽感が激減するように思います。
虫かごに使われるような小さなプラケースでも大体2〜3リットルは入ります。これ一つで済むのと大きなバケツを使うのでは気持ち的にも、疲労感も全然違います。
水って重いですからね。できるだけ一度に扱う量が少ない方がいいんです。だから5リットル以下が楽なのです。10リットル以上での水換えは頻繁に行うのが大変なのでフィルターを使用する方が無難なのです。
さらに、小さい水槽だと水槽を丸洗いするのも楽なので、綺麗なベタを鑑賞するためにも水槽を綺麗にしやすい方がいいと思います。
そう考えると
- 「日常管理が楽しい、好き」という人は大きな水槽
- 「楽な方がいい」という人は小さな水槽
という形になるのではないでしょうか。
私は現在飼育しているベタは全て、4リットル水槽を使用しています。
ここまで読んでいただいて「水換えで点滴もやらない、小さい水槽で済ませているなんて、ただの手抜きじゃないか」と思った方もいると思います。
確かにその通りなのですが、簡単じゃないと面倒でサボってしまう。それくらいならこまめに・簡単に済ます。というのが私の考えです。
そして、頻繁に水換えするから水換え時の水質差が少なくかえってベタに負担をかけないのでベタにとっては良い方法なのです。
ただし、小さい水槽の方か管理が楽だといっても、2リットル以下での飼育はオススメできません。
水量が少ないほど水質の悪化が早いのは事実です。小さいビンやコップで売られているのを見かけますが、ベタは気持ちよさそうに泳いでいますか?答えはノーですよね。ただ生きているだけでとても健康とは言えません。
飼い主の負担を減らすことでベタを健康に!
まとめ(私のオススメ飼育環境)
- 4〜5リットル程度の水槽
- フィルターなし
- 水換えは3日に1回、半分〜3分の1程度
- 水換えの際には水温を合わせる(この手間は省かない!)
いかがでしょうか、特別なことはないですが、この微妙なバランスや注意すべき点が重要なのです。
次回はもう少し細かい部分についてお話ししていこうと思います。
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